競泳 ▽日本選手権 第1日(4日、東京アクアティクスセンター)

 男子50メートルバタフライ予選が行われ、昨秋にドーピング違反で4か月間の資格停止処分を受けた日本記録保持者の20歳、光永翔音(中大)が23秒28の1位で午後の決勝に進んだ。

 光永を巡っては、2日に日本アンチ・ドーピング機構が昨年11月5日から4か月間、資格停止処分を下した発表。

同9月の日本学生選手権の検査の際に、禁止物質である「ツロブテロール」が検出され、この大会の成績は全て剥奪された。

 予選を終え、裁定公表後、初めて取材に応じた光永は、検査結果を伝えられた際「頭が真っ白になった。チームでインカレに全てかけてやってきている中で、自分のミスで迷惑をかけてしまった。4か月本当につらかった。自分のやるべきことを1人でやってきた」と語った。資格停止期間中は中大の部活が行われていない時間に1人でプールを使い、調整してきたという。

 5月はオーストラリアで行われたシドニー・オープンに出場。試合後は調子が上がらなかったという。「自分の経験と知識を生かして、この2週間うまく合わせてキレを持ってきた」と振り返った。

 せきの症状を抑えるためにツロブテロールテープ(気管支拡張薬)を治療目的で医師から処方されていたという。中大は以下のように、「自身がドーピング検査の対象となる競技者であること、及び禁止物質を含む薬を処方しないでほしいことを説明しておりましたので、当該医師から何らの説明なく禁止物質を含む薬が処方することはないと信頼しておりました。ところが、本件医師は、光永選手に対し、禁止物質が含まれることを伝えることなく、禁止物質であるツロブテロールが含まれている喘息治療薬(テープ剤)を処方し、光永選手がこれを貼付したことにより検出に至りました」と説明している。

 今年3月の日本選手権では同種目で日本タイ記録をたたき出し優勝。8月のパンパシフィック選手権(米アーバイン)、9月の愛知・名古屋アジア大会の代表切符を獲得。処分されたドーピング違反は故意ではなかったとした上で、「トップ選手という自覚が当時はなかった。自分の意識の低さが招いた結果。こうやって大々的に広がったことによって、この先こういう選手が出てほしくない」と話した。光永は「今は切り替えて、その件(ドーピング)よりも8月、9月の試合を意識している。気にしてないです」と語った。

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