◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル、良)

 第76回安田記念・G1は7日、東京競馬場の芝1600メートルで行われ、シックスペンスがG1初勝利を飾った。初コンビの武豊騎手は、57歳2か月24日の史上最年長G1制覇を達成。

同レースは09年のウオッカ以来、最多タイの4勝目となった。メイショウタバルで連覇を目指す今週の宝塚記念・G1(14日、阪神)に向け、最年長記録を「さらに更新したい」と意欲を見せた。

 千両役者が再び歴史を塗り替えた。武豊は初めてまたがったシックスペンスで、57歳2か月24日でのG1最年長勝利を達成。「いい仕事ができました。急きょの騎乗で結果出せてすごくうれしいです」と爽やかな笑みからは貫禄が漂う。騎乗予定だったアドマイヤズームの回避が2日に発表され、その翌日、レースの4日前に結成が公表された新コンビ。「日曜日は休みと思っていたからうれしかった(笑)。チャンスのある馬だと思っていたし、できる準備はしてきました」と8番人気の伏兵で虎視たんたんと1着を狙い、自身の最低人気でのG1勝利を実現させた。

 2番手からの先行策でつかみ取ったJRA・G1・85勝目。武豊は「今までのレースを見ても、切れるというよりしぶといイメージだし、前めでレースをしようと調教師とも話していた」と言うプラン通り、逃げ粘るワールズエンドをかわし、ゴール前で迫ってきたガイアフォースを振り切った。「なんとか頑張ってくれと思ったけど、最後まで分からなかった」と首差の接戦を振り返り、「キズナ産駒で勝てたのはうれしい」と感慨深げ。

13年の日本ダービーを制し、凱旋門賞(4着)にも挑戦した相棒の産駒では初めての重賞勝利をG1の舞台で決めた。

 レジェンドが「ジョッキー時代から仲が良かった」という田中博調教師にプレゼントした芝のG1初タイトル。「調教師になってからを見ていると、向いていたんだなと思います。なかなか乗せてくれなくて『あれっ』となったけど、大一番で乗せてくれて、いい後輩を持ったなと思いました(笑)」と“らしさ”全開のユタカ節で感謝を口にした。

 メイショウタバルで連覇がかかる今週末の宝塚記念に向け、弾みをつけた。武豊は「非常に楽しみです。馬も順調にきていると聞いていますし、来週も(最年長)記録を更新したいと思います」と高らかに宣言。2着の大阪杯で先着を許したクロワデュノール打倒へ、燃えたぎる闘志がこもっていた。(角田 晨)

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