◇スポーツ報知北中米W杯取材班▽ナッシュビル(米テネシー州)10日=ペン・岩原正幸、金川誉、後藤亮太、カメラ・山崎賢人▽カンザスシティー(米ミズーリ州)=ペン・岡島智哉、カメラ・今成良輔
サッカーのW杯北中米大会に臨む日本代表が10日(日本時間11日)、ベースキャンプ地の練習拠点・ナッシュビルSCの施設で初の全体練習を行い、冒頭のみが報道陣に公開された。14日(同15日早朝、ダラス)の1次リーグ(L)初戦・オランダ戦に向けて本番モードにいよいよ突入する中、日本の守護神GK鈴木彩艶(ざいおん、23)=パルマ=が、史上2人目となるW杯無失点デビューへの決意を示した。
森保ジャパン、最後の砦(とりで)が、オレンジ軍団撃破への道筋を照らす。23歳の守護神・GK鈴木彩が迎える初の夢舞台。初戦のオランダ戦へ「緊張感もありますし、本当に楽しみでしょうがない」と高ぶる感情を隠すことはしない。そして「やっぱりゼロ(無失点)で進めるというか、失点を出来るだけ少なくする、堅く守り続けることが勝ち点につながると思う」と強い覚悟を示した。
日本代表の守護神の系譜に名を連ねる。W杯過去7大会で先発したGKは、川口能活、楢崎正剛、川島永嗣、権田修一の4人。初出場で無失点は、10年南アフリカ大会の1次L初戦・カメルーン戦で1―0勝利に導いた川島のみだ。3月のイングランド戦で1―0の勝利に貢献するなど、現在3戦連続無失点中の鈴木彩は「本当に強豪なのでGKとしてはゼロで抑える」と史上2人目のW杯デビュー戦無失点を狙う。
「守備の国」イタリアの1部パルマで正GKを務める。身長190センチ、体重100キロの体格を生かしたハイボール対応やシュートストップ、キック力&精度は、欧州トップクラブから注目を集めるほどのレベル。日本が最も世界から後れをとっているポジションの一つとされたGKを押し上げた。セリエAで対戦経験のあるFWマレン(ローマ)やハクポ(リバプール)らのオランダ強力攻撃陣を、世界の彩艶が食い止める。
ゴールを許さなければ、チームは最低でも勝ち点1を獲得する。過去7大会で初戦引き分け以上だった4大会はいずれも16強に進出した。今大会は参加国が32から48に増え、1次L3位でも決勝T進出の可能性を残すだけに「最終的に時間が少なくなってきたら勝ち点1を取る戦いになるかもしれないですし、勝ち点1、3、どちらにも対応できる戦い方をしないといけない」と強調した。
北中米W杯は11日(日本時間12日)に開幕。全体練習前のミーティングで、メンター(精神的支え)で帯同するMF南野が「チャレンジャー精神」を説いて、チームの士気がさらに高まった。「強豪と戦う時も常にチャレンジャー精神を持ってやってきた。今大会も生かせる」と鈴木彩。目標に掲げるW杯優勝へ、ゴールに鍵をかける。(後藤 亮太)

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