スタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(21)は12日(日本時間13日)、マーリンズから8巡目(全体235位)指名を受けた。今後は、MLB、NPB、大学残留の3つの選択肢から進路を熟考していくことになる。

それぞれのメリット&デメリットを探った。

ソフトバンク入団 昨秋NPBドラフト1位指名を受け、契約金は1億円+出来高5000万円の最高条件は確実。施設も充実しており、1日に訪問した際には「素晴らしいチームだった」と第一印象を語った。アピールに成功すれば、早い段階で試合に出られる可能性も高い。一方で「最終目標」と公言するメジャー挑戦を考えると、その時期は現時点では不透明さが残る。過去にポスティングを容認したことがない球団で、海外FA権取得には最低でも9年かかる。

マーリンズ入団 近年もスタントン(現ヤンキース)、イエリチ(現ブルワーズ)らを輩出した育成力に定評がある。現時点で再建中のチームであり、麟太郎の定位置の一塁には大物も不在で、チャンスをつかめる土台はある。だが、マイナーからメジャーにはい上がるのはいばらの道。マ軍で21年以降にドラフト指名し、メジャーデビューした野手は2人だけ。契約金も全体235位の相場はMLB公式サイトによると23万9200ドル(約3870万円)で、ソフトバンクには遠く及ばない。

スタンフォード大残留 今秋のNPB、来夏のMLBの両ドラフトで再び指名を待つことになる。

MLBからはさらに高い評価を得る可能性もある。だが、故障などのリスクもはらみ、1年後に評価が上がる確約はない。プロ入りを1年遅らせることで、米国ではシビアに見られる年齢も1つ重ねることになる。

 花巻東から米国の大学進学を選択した時点で予想された3択であり、麟太郎自身も「自分自身で覚悟して選んだ道」と話していた。限られた時間の中で、悔いのない決断を下す。

 〇…ドラフトを受けてのソフトバンクの対応はなかったが、すでに1、2日に福岡で佐々木との面談や施設見学などを行っている。1日にみずほペイペイを訪れた際には王会長、小久保監督をはじめ、柳田ら選手ともあいさつ。交渉の席では背番号「1」を提示し、打撃の課題などを分析した資料も手渡して猛アプローチした。佐々木が尊敬する孫オーナーからのビデオメッセージも贈った。交渉期限は31日。吉報を待っている状況だ。

 ◆MLBドラフト 交渉期限は27日米国東部時間午後5時(日本時間28日午前6時)まで。

大学進学や、大学残留などの道を選ぶため入団を拒否する選手も少なくはない。昨年ブルワーズは指名した22人のうち5人が入団しなかった。1~10巡目までの選手の契約金の総額は、あらかじめ決められた指名順位の契約金相場の合計の中に収めなければならない。入団を拒否した選手がいた場合、その選手の指名順位の契約金相場の額が総額から引かれる。11~20巡目は原則15万ドル(約2427万円)。

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