◆第108回全国高校野球選手権大会第13日 ▽準々決勝 智弁和歌山11―3仙台育英(18日・甲子園))

 智弁和歌山の強力打線が爆発、毎回の18安打10得点で仙台育英(宮城)を粉砕した。

 中谷仁監督(47)が期待する1、2番コンビが躍動した。

「1番・中堅」の長友悠哉(2年)が初回に右翼フェンス直撃の三塁打を放つと、打者一巡11人の猛打で5点を先制。指揮官も「長友の先頭打者の打球はみんなに『行ける!』と勇気を与えてくれた」と絶賛した。

 2番・荒井優聖(3年)は、初回の2打席こそ凡退したが、3回の左翼線二塁打をきっかけに4打席連続安打。7打数4安打2打点の活躍に「監督から『日替わりヒーローが出たらこの大会、勝てる』と言われていたので。打つべきボールをしっかりと打てました」とお立ち台で胸を張った。

 荒井は準優勝した25年のセンバツでも2年生でクリーンアップを担っていた強打者だが、今大会は2戦で7打数無安打だった。先発出場でただ1人の無安打で、和歌山大会の準決勝から4戦ノーヒットと苦しんでいた。「こんなに打てなかった時はない。悔しいけど、みんなが打ってくれたので。みんなの前で暗い感じは見せないで、明るく振る舞っていました」

 昨日の打撃練習中に、中谷監督から「明日は荒井が活躍する番だから」と声をかけられ、発憤。「ずっと監督の期待を裏切っていたので、『今日こそは!』と思っていました」と安堵の表情を浮かべた。

 荒井は千葉・柏市出身で、中学時代は茨城・取手シニアでプレーし2年時にジャイアンツカップで優勝して日本一に輝いていた。

17日、取手シニアはジャイアンツカップで優勝した。同級生は東京ドームで応援に行き、V報告とともに「智弁和歌山、頑張れ!」と激励の動画を送ってくれた。

 「後輩が日本一になったので、自分も絶対、甲子園で優勝したろうと思いました」。自慢の強力打線の担い手として、頂点を見据える。

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