◆第44回ローズS・G2(9月13日、阪神競馬場・芝1800メートル、良)=3着までに秋華賞の優先出走権

 秋華賞(10月18日、京都)トライアルの第44回ローズSは13日、モンローウォーク(戸崎)が無傷4連勝で重賞初挑戦Vを飾り、牝馬3冠最終戦の有力候補に躍り出た。

 長い直線は牝馬3冠最終戦へつながる“ランウェイ”のようだった。

ラスト300メートル。戸崎が2番手につけるモンローウォークに軽く加速を促しただけで、楽々と先頭へ立った。ここからは独り舞台。手綱の動きに弾むようなフットワークで応え、後続を余力十分に突き放す。ステッキは必要ない。ラスト100メートル過ぎに振り返り、後続との差を確認した戸崎は手綱を緩めたが3馬身差。断然の人気に応える圧勝だった。

 「強い競馬で、期待していて良かったなと思います」と昨夏の新馬戦以来、1年1か月ぶりに騎乗した戸崎。「完勝でしょう」と笑顔で切り出した上村調教師には、大きな収穫があった。今回は北海道からの長距離輸送で馬体が減ったうえ、初の当日輸送。2ケタの馬体減を見込んでいたが、実際は450キロで2キロ減だった。馬体重を見た瞬間、勝利を確信したという。

「ある意味、やはり能力のある馬なんだなと」。環境の変化に動じず、レースへ自ら馬体をつくる―。愛馬への信頼はさらに厚いものになった。

 全く底を見せず、デビュー4連勝を飾った“令和のファインモーション”。無敗のまま、3馬身差でローズSを制したのは02年に秋華賞、エリザベス女王杯まで無傷で駆け抜けた名牝と偶然にも同じ。そして、以前から上村師が「出さなければいけない」と公言していた舞台へ最高の形で向かう。「フットワークやバネがいいなと感じていたなかで、夏を越えて成長しているなと感じています」と戸崎。本番でも、主演女優として最上級の輝きを放つ。(山本 武志)

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