◆米大リーグ ブルージェイズ8―1オリオールズ(13日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズの岡本和真内野手(30)が5回、左翼2階席へ32号ソロ本塁打を放ち、巨人の先輩・松井秀喜氏のシーズン31本塁打を越え、2025年の鈴木誠也外野手(カブス)に並ぶ日本人右打者最多タイとなった。3打数1安打1打点1得点1四球で打率は2割3分6厘。

今季85打点は2002年のE・ヒンスキーを越え、球団新人史上最多となり、本塁打と合わせ2部門で新人記録を塗り替えた。ブ軍はシリーズ勝ち越しで、勝率を5割に戻し、プレーオフ争いに踏みとどまった。

 打球速度107・9マイル(174キロ)の当たりは410フィート(125メートル)の空間を越えて左翼2階席に着弾した。岡本は二塁を回り、自軍ベンチに向かって右上腕で力こぶを誇示し、笑顔をみせた。チケット完売4万1805人を集めた本拠は熱狂が渦巻いた。

 「しっかり捉えられて良かったと思います」。ファウルで粘って9球目。過去31本塁打は全て8球目までに出ており、渡米後最も粘った打席で、やや低めの直球を完璧に仕留めた。

 衝撃のブ軍スラッガー3連発だった。スプリンガーが1―1の均衡を破る右中間勝ち越し15号ソロを放ったのが1発目。続いて、今季ホームで0本塁打だったゲレロが、左翼自軍ブルペンに本拠地1号となる9号ソロ。極度の不調に苦しんだ主砲が、ロジャーズセンター75試合目でついに待望のアーチをかけると、ファンは総立ちに。

ベンチを飛び出したゲレロは、ファンの大声援に応えた。その興奮が冷めやらぬ間に、岡本がトドメの3発目。劇的過ぎる3連弾となった。

 明らかな変化が見える。前日は2四球を選び、この日も第1打席でスイーパーを見極め、四球を選ぶなど、直近17試合の四球率は、それまでの8%から15%に上昇している。

 尊敬する巨人の大先輩、松井氏のシーズン最多31本塁打を抜き、2024年の鈴木誠也(カブス)の日本人右打者最多本塁打数に並んだ。「右バッターとして、日本でも参考にしていましたし、お手本になるバッターです。数字がどうとか関係なく、また明日も勝てるように頑張ります」と岡本。打点85で、本塁打&打点の2部門で球団の新人記録を更新。球団創立50周年の節目に入団したルーキーが、球史を塗り替える活躍を続け、新人賞争いでは、本塁打、打点、塁打数で単独トップに躍り出た。チームは再び5割復帰。ワイルドカード第3枠争いに踏みとどまった。

編集部おすすめ