プロボクシング元世界3階級制覇王者の中谷潤人(28)=M・T=が30日、神奈川県警・相模原警察署の一日署長に任命され、相模原市のJR淵野辺駅前で交通安全を訴えた。

 警察官の制服に身を包んだ“中谷署長”は、弟・龍人マネジャーを相手にミット打ちを披露した。

警察署長を務めるのは2度目だが、制服姿でのミット打ちは「初めて」の体験。「やっぱり裸(トランクス姿)の方が打ちやすい感じですね」と笑みをこぼした。

 中谷は世界4階級制覇を目指し、スーパーバンタム級での王座獲得を見据えている。同級の世界ランクは、WBC1位、WBO2位、WBA・IBF5位に名を連ねている。

 27日にトヨタアリーナ東京で行われたIBF同級暫定王座決定戦では、サム・グッドマン(オーストラリア)が西田凌佑(六島)を3―0の判定で下した。この試合を観戦した中谷は「グッドマン選手の圧力だったりというものは、ちょっとややこしいのかな、と見ていて思いました」と印象を述べ、「ターゲットの一人になると思います」とうなずいた。

 さらに「特に西田選手がサウスポーだったので、サウスポーにどういう戦い方をしてくるのかを見ることができた。いいイメージというか、戦うか戦わないかは別として、『僕ならこう戦うな』というのを思いながら試合を見ていました」と自身がリングで対峙(たいじ)する姿も描きながら観戦していたことを明かした。

 また同興行では、かつて中谷も保持していたWBCバンタム級王座のタイトルマッチで、王者・井上拓真(30)=大橋=が同級1位・那須川天心(28)=帝拳=に判定勝ちして2度目の防衛に成功した。この試合についても「お互い1回戦っているというのもあるので、ある程度分かっている状況で戦う中で、展開的には井上拓真選手がやりやすいタイミングでボクシングをコントロールしていたんじゃないかなと感じます。ただ、要所要所でダウンを奪ったシーンなど天心選手のパンチも当たっていたので、どうなるかなというスリルもありながらの試合だったんじゃないかと思います」と振り返った。大橋ジム・大橋秀行会長(61)は、拓真が今後スーパーバンタム級に上げる可能性にも言及している。

中谷は同級での拓真との対戦について「可能性としては全然あると思います。1回やるかもしれなかったですし…全然、やります」と話した。

 中谷は5月2日、東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=に挑み、判定負け。激闘で左眼窩(がんか)底を骨折して手術を受け、約3か月の休養期間を経て8月1日から所属ジムでの練習を再開した。「左目の骨折の状態は、病院に通いながらですが順調に回復しています。実戦以外は全部やっていて、マスボクシングなどもやりながら、感覚が落ちないようにしています。ちょっとずつ実戦練習とかも、やっていきたいと思っています」と話した。再起戦は、来年になる見通しだ。

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