22日に行われるドラフト会議に向けて、複数のNPB球団がカナダのブリティッシュコロンビア大でプレーする最速158キロの投打二刀流・杉本寛斎投手(23)をリストアップしていることが9日、分かった。高校から海外で過ごす異色の逸材には、すでに3~4球団から調査書が届いていることが判明。
異色の経歴を持つ“二刀流”に日本から熱視線が注がれている。カナダ・ブリティッシュコロンビア大でプレーする杉本のもとには、すでに3~4球団から調査書が届いていることが判明。高い身体能力を誇る逸材が、ドラフト会議で指名される可能性が出てきた。
杉本は中学卒業後に単身カナダへ留学し、現地の高校に通いながらクラブチームでプレー。卒業後は米国の短大を経て、24年からブリティッシュコロンビア大に編入した。地道なトレーニングが実り、現在は身長187センチ、108キロと筋肉隆々の肉体を手に入れ、今夏には体脂肪率9%を計測。50メートル走は6秒フラットという高い身体能力を生かし、最速158キロを誇る直球に140キロを超えるカットボールとスプリットなどを操る本格派右腕だ。
同大学編入までは投手に専念していたが、25年から二刀流に挑戦。打者の経験は浅いが、1~5月に行われた公式戦では51試合で打率3割3分5厘、3本塁打、34打点、16盗塁をマーク。打球速度は170キロを超え、さらなる成長の可能性も秘めており、「海外の選手にもフィジカルでは負けていない。打者としては技術的な伸びしろがあると思っているし、本塁打や長打を打てる打者になれたら」と意気込む。
来年1月からの公式戦では、これまでコンディションの関係で難しかった本格的な投打の同時出場を目指す。「打者として学ぶことで打者の心理が分かるし、今度はまた投手として生きてくる。楽しくて仕方がない」。尽きることのない向上心で、野球と向き合う日々を過ごしている。
今夏に日本で行われた交流試合はNPB4球団以上が視察。150キロ台後半を計測してアピールしており、ドラフト会議では“逆輸入”指名に注目が集まる。「海外留学をしたのもプロ野球選手になりたかったことがきっかけ。育成でも(NPBに)いこうと考えています」。海の向こうで成長を遂げた剛腕は、吉報を信じて運命の日を待つ。
◆ドラフト指名された主な海外大学所属選手
▼佐々木麟太郎 花巻東(岩手)で高校通算140本塁打をマークし、米スタンフォード大に進学。25年のドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けたが、今年7月のMLBドラフト8巡目(全体235位)で指名を受けたマーリンズへ入団した。
▼根岸辰昇 慶応(神奈川)からオレンジコースト大へ進学。
▼山崎真彰 東京学館浦安(千葉)から東京国際大に進学し、16年8月にハワイ大に編入。強肩強打の遊撃手として19年に育成ドラフト3位で楽天から指名された。
◆杉本 寛斎(すぎもと・かんさい)2003年7月31日、京都府生まれ。23歳。6歳から野球を始める。中学では滋賀南郷ボーイズに所属し、高校からカナダに留学して現地のクラブチームでプレー。卒業後は米ヤバパイカレッジで主戦投手として活躍し、現在はカナダのブリティッシュコロンビア大学に所属。来年4月中に同大学を卒業予定。名前の由来は父親の名前の「寛」という文字と、狂言師・野村萬斎の「斎」の響きがいいことから。187センチ、108キロ。右投左打。










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