現地5月14日、「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)シングルス準決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同10位)を6-4、6-3で下し、4年連続12度目の決勝進出を果たすとともに、史上5人目となるツアー通算1000勝を挙げた。
【動画】ジョコビッチが史上5人目のツアー通算1000勝! マッチハイライト
今大会、ジョコビッチは2007年の初出場から16年連続で出場。
この日もツアー通算7度の優勝のうち6勝をクレーコートで挙げているルードに対して、試合序盤からコート深くに配球したストロークで攻め手を奪うジョコビッチ。ラリー戦で優位に試合を運び、2度のブレークで開始から4ゲーム連取と最高のスタートを切った。
その後、ルードに追い上げられるもリードを守って、6-4でセットを先取。第2セットもルードにブレークポイントを握らせず、6-3で試合を締めて、今季2度目の決勝進出を果たした。
試合後、「とてもいいプレーができたよ。4-0のスタートは素晴らしかった。それからレベルが落ちて、彼に巻き返されたけど第10ゲームでしっかり決められて良かった。第2セットも序盤で接戦にはなったけど、彼のサービスゲームではチャンスもあった。最後の4ゲームはとてもいいプレーができたと思う。
この日の勝利は、ジョコビッチにとって史上5人目となるツアー通算1000勝※の節目の白星。2004年9月に挙げたツアー初勝利から17年8ヵ月かけて積み上げた。
「このマイルストーンを一緒に祝ってくれた大会と観客に感謝するよ。ロジャー(フェデラー)やラファ(ナダル)が1000勝を達成するのを見てきた。僕自身、この1000勝を成し遂げることを楽しみにしていたんだ。ツアーでこれだけ勝てるなんて、本当に恵まれていると思う。最初の試合した時、ツアーで初めて勝った時から長い時間が経っている。このまま続けていけたらと思うよ」と、その喜びを語った。
決勝では昨年の全仏オープン決勝以来の対戦となるステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)と対戦。
「彼は絶好調だ。この数年、彼は全体でもトップ2、3の選手だが、クレーコートでもそうだ。
決勝はセンターコート第2試合、日本時間15日23時以降に行われる。
※男子ツアー通算勝利数トップ5
1位 ジミー・コナーズ(アメリカ):1274勝(ツアー109勝)
2位 ロジャー・フェデラー(スイス):1251勝(同103勝)
3位 イワン・レンドル(アメリカ):1068勝(同94勝)
4位 ラファエル・ナダル(スペイン):1051勝(同91勝)
5位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア):1000勝(同86勝)