フォンセカ 母国の英雄クエルテン氏の前で価値ある勝利「重要な局面で本当に良いプレーができた」


5月31日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス4回戦が行われ、第28シードのジョアン・フォンセカ(ブラジル/世界ランク30位)が第15シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同16位)を7-5, 7-6(8), 5-7, 6-2で破り、ベスト8入りを決めた。

【動画】フォンセカ、ジョコビッチに続いて全仏2度の準V経験者ルードを破り8強!4回戦ハイライト

19歳のフォンセカは、クレーコート・シーズンでATPマスターズ1000モンテカルロ、ATP500ミュンヘンでベスト8入りして以降、早期敗退が続いていた。
全仏オープンは3回戦に進んだ昨年に続いて2度目の出場。

1回戦で予選勝者をストレートで下したものの、2回戦ではディノ・プリズミッチ(クロアチア/同72位)に3-6, 4-6, 6-3, 6-1, 6-2と2セットを失ってから勝利すると、3回戦では第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)を4-6, 4-6, 6-3, 7-5, 7-5の2セットダウンからの大逆転勝利を収め、グランドスラムで初めての4回戦進出を果たしていた。

3回戦でジョコビッチを破る金星を挙げたフォンセカは、過去2度の全仏準優勝を誇るクレーコートの実力者ルードに対しても勢いを維持した。スタッツ上では両者ともに51本のウィナー、52本のアンフォーストエラーを記録する一進一退の攻防となったが、要所でフォンセカが勝負強さを発揮した。

第1セットを7-5で先取したフォンセカは、第2セットのタイブレークで大きな局面を迎える。6-5の第12ゲームで2度のセットポイントを逃し、逆にルードに3度のセットポイントを握られる窮地に立たされたが、ここから3ポイントを取り、7-6(8)で奪取。セットカウント2-0とした。

第3セットは、前の試合で2セットダウンからの逆転劇を演じていたルードが意地を見せ、第12ゲームでブレークを許して5-7で落とす。しかし、フォンセカは崩れることなく第4セットの序盤から一気に5-1とリードを広げ、最後はラブゲームでキープして3時間55分の激戦に終止符を打った。ブラジル男子としては史上8人目のグランドスラムベスト8進出となる。

試合後のオンコートインタビューでフォンセカは「タフな試合だった。キャスパーはここで素晴らしいプレーをするし、経験豊富でこのコートでの戦い方を知っている。
彼は2回決勝に進んでいるから序盤は厳しかったが、第1セットと第2セットの重要な局面で本当に良いプレーができた。それがとても嬉しい」と語った。

スタンドからは、元世界ランク1位であり全仏オープンを3度制した母国の英雄グスタボ・クエルテン氏が見守っていた。フォンセカは「彼は僕たちのスポーツ、そして国にとってのアイドルだ。僕の全仏ジュニアの初戦の時も来てくれていた。彼の前でタフな相手に勝てて本当に幸せだ」と感謝を述べた。

記者会見では、ジョコビッチ戦との違いについて「ジョコビッチ戦はよりメンタルな戦いだった。今回は今日の試合に向けて自信を感じていたし、よりアグレッシブに、早い段階でポイントを支配しようと攻めていった。今日の方が試合を通じて少しソリッドにプレーできた」と分析。

自身の武器である強力なフォアハンドの秘訣を問われると、「僕の強みはパワーであり、アグレッシブに行くこと。若い頃からこういうプレーをしてきた。コートでは常に自分らしくあろうとしている。
自分らしくいることで、時にミスをすることもあるけれど、自信を持つことが自分を押し上げてくれる」と語った。

また、同日に8強入りを決めたラファエル・ホダル(スペイン)も含め、10代、20代前半の選手が複数名勝ち残っている現状について「僕やメンシク、ホダルだけでなく、新しい世代が本当に良いテニスをしている。お互いに刺激し合い、素晴らしい戦いができるのは良いことだ」と歓迎した。

準々決勝では、第26シードのヤクブ・メンシク(チェコ/同27位)と対戦する。メンシクは4回戦で第11シードのアンドレイ・ルブレフ(同13位)を6-3, 7-6(6), 4-6, 2-6, 6-3のフルセットで下しての勝ち上がり。両者の対戦成績はフォンセカの1勝0敗(2024年ネクストジェンATPファイナルズで勝利)となっている。

次戦に向けてフォンセカは「(ベスト8に残って)ロッカー室にいる人数が少なくなっていくのは、初めての経験でクレイジーな感覚だが、今この瞬間を楽しんでいる。フィジカルの状態は良いし、オフの日にしっかり回復できている。よく眠り、よく食べ、水分補給をして火曜日に備えたい」と見据えた。
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