「宿敵からの『花道』か、眼前での『優勝』か」5月10日のクラ...の画像はこちら >>

優勝に王手のバルサ Photo/Getty Images

通算29回目のリーグ優勝に王手のバルサ

スペイン1部ラ・リーガも第33節まで終了し残り5節。現在首位バルセロナが勝ち点85で、2位のレアル・マドリードと勝ち点差11ポイントも突き放している。

バルサは次節オサスナ(アウェイ)との試合で勝利すれば、通算29回目のリーグ優勝が決まる可能性ある。

そんな中、バルセロナファンの間であるものが話題となっている。それはオサスナ戦後の試合、第35節レアル・マドリードとのエル・クラシコだ。いつも盛り上がるクラシコだが今回はクレ(バルセロナのファン)にとって特別になる可能性がある。上記で述べた通りバルサは次節のオサスナ戦で勝利、そしてレアル・マドリードがエスパニョール(アウェイ)との試合で引き分け以下に終われば、クラシコを前にバルセロナの優勝が決まる。その場合、クラシコ当日に注目されるのがスペインの伝統である「パシージョ(花道)」だ。優勝が決まった直後の試合で、対戦相手がピッチ入り口で列を作り、新王者を拍手で迎えるこの儀式は、レアル・マドリードにとっては宿敵の目の前で屈辱を味わうことを意味する。しかもバルサホームであるカンプノウで行われるため、会場は大いに盛り上がることだろう。

クラシコにおけるパシージョは、ラ・リーガの歴史の中で過去3回行われている。1987−88シーズンにレアル・マドリードが優勝し、カンプノウでバルサがレアルにパシージョ。90−91シーズンにバルサが優勝し、サンティアゴ・ベルナベウでレアルがバルサに。直近は07−08シーズンにレアルが優勝し、ベルナベウでバルサがレアルにパシージョを行なった。


一方で仮に次節で優勝が決まらなかった場合は、その後の直接対決が優勝を決める試合となる。バルサはこの試合で勝利、もしくは引き分ければ優勝が確定。宿敵を前に、そしてホームで最高の景色を味わえることとなる。なお、クラシコでの結果でリーグ優勝が決まったことは過去に一度もなく、もしそうなれば今回が史上初めてのケースとなる。

現地メディア『Mundo Deportivo』も「『パシージョ』か『アリロン(優勝決定の瞬間)』か、バルサファンの間で議論が沸き起こる」という見出しで盛り上げており、「レアル・マドリードはバルセロナにパシージョを行うべきか、それともクラシコで優勝祝賀会を行うべきか」と紹介。ただ同メディアはマドリードの現地情報で「レアル・マドリードの選手たちが2列に並んでバルセロナに敬意を表すような光景が見られる可能性は低い」とも伝えている。

それでもパシージョ以外のシナリオも十分に興味深いとし、同メディアは次のように状況を整理している。

「バルセロナにとって29回目のラ・リーガ優勝はもはや手の届くところまで来ており、バルセロナの街では『優勝できるかどうか』から『いつ、どのように決まるか』へと関心が移っている。バルセロナのファンの中には特に年配の方々が多いが、とにかく早くリーグ優勝を決めてほしいと考える人もいる。たとえレアル・マドリードがパシージョを行うかどうかに関係なく、という立場だ。一方でクラシコでレアル・マドリードを直接破って、正式に優勝を決める瞬間を望むファンもいる」

一方プロの視点ではこういう意見が述べられている。指揮官のハンジ・フリックは「できるだけ早く優勝を決めたい。
計算はもう考えたくない」と語り、フェルミン・ロペスは「大きなリードがあるとはいえ、油断はできない」と警戒を促している。

そんなクラシコは5月10日(日本時間5月11日午前4:00)キックオフ予定だ。

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