PSGを前線から引っ張るデンベレ photo/Getty Images
前線からのプレスが当たり前に
先週行われたチャンピオンズリーグ準決勝1stレグではバイエルンとの壮絶な打ち合いを5-4と制したパリ・サンジェルマン。この対戦はどちらが勝つか全く読めないが、今のパリに昨季に続く連覇を狙う力があるのは間違いない。
選手個々の能力も見事だが、最大の武器は指揮官ルイス・エンリケが植え付けた組織力だ。かつてはスター選手頼りと思われていたところもあったが、今のパリは攻守両面でハードワークする組織的なチームへと生まれ変わった。
何より特長的なのは前線で走り回るFWウスマン・デンベレだ。若い頃より才能は評価されてきたが、ここまでハードワークするタイプではなかった。昨年のバロンドールも受賞しており、エンリケの指導で最も変わった選手の1人と言える。
パリでは現レアル・マドリードFWキリアン・ムバッペもプレイしてきたが、スペイン『SPORT』はデンベレがムバッペの持っていない献身性を手にしたと絶賛する。
「デンベレはムバッペが理解できなかったことを理解し、チームリーダーとしての役割をピッチ上で体現している。率先して模範を示してハイプレスをかけ、ボール奪取のために全力を尽くしている」
得点力ではムバッペの方が上かもしれないが、前線からの守備ではデンベレの方が明らかに上だ。CL連覇へと歩みを進めるパリの現状は、ムバッペにとって少々複雑かもしれない。
先週のバイエルン戦後、マンチェスター・シティなどでプレイしたマイカ・リチャーズに運動量の秘訣を問われたデンベレは「走らないと、エンリケは僕をベンチに座らせるから」と冗談交じりに語っていたが、エンリケとの出会いでデンベレは変わった。今夏の2026W杯を戦うフランス代表でもムバッペに負けず劣らずの重要戦力となるはずだ。

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