東京ビッグサイトで、2026年4月22日から24日にかけて開催されている大規模な国際海事展「Sea Japan」において、防衛省が新型護衛艦のスケール模型を展示していました。
現在、防衛省・海上自衛隊は、もがみ型護衛艦(FFM)の導入を進めていますが、調達は12隻で取りやめ、以後は同型の改良型、いわゆる「新型FFM」の建造へと舵を切ります。
新型FFMは、すでに2024(令和6)年度予算で2隻、2025(令和7)年度予算で3隻調達することが決まっており、防衛省ではこのタイプについても12隻の調達を計画しています。
新型FFMのスペックは全長約142m、幅約17m、基準排水量約4800トン。速力は30ノット(約55.6km/h)以上で、乗員は約90名です。
もがみ型護衛艦は全長133.0m、幅16.3m、基準排水量約3900トンなので、比べると大型化していることがわかります。
また、就役当初からミサイルの垂直発射装置(VLS)を備えますが、この数ももがみ型では16セルだったのに対し、新型FFMでは32セルと倍増しています。もがみ型では、対潜用の07式垂直発射魚雷投射ロケットしか運用できないのに対して、新型FFMでは対空ミサイルも使えるようになるそうです。加えて新型FFMでは、敵の反撃が届きにくい超遠距離から攻撃可能な、12式地対艦誘導弾(SSM)能力向上型の搭載を想定しています。
ほかにも、既存の護衛艦と比べて乗員の省力化にも力が入れられており、新型FFMでは他の艦艇への追従やジグザグ航行、さらに港への出入港などが自動でできるといいます。
以前の模型と違う!? 細部に隠された謎新型FFMの立体模型は、1年前の2025年5月に千葉県の幕張メッセで開催された防衛・安全保障の展示会「DSEI Japan 2025」でも三菱重工ブースに展示されていましたが、このたび防衛省・海上幕僚監部ブースに展示されたものは、その時とは細部が異なるものでした。
「SEA Japan」の防衛省・海上幕僚監部ブースに展示されていたユニコーンアンテナのカット模型(乗りものニュース編集部撮影)
具体的には、マストに設置されたマルチファンクションレーダーの形状やその張り出し、マスト上部のユニコーンアンテナの形状、煙突上部のアンテナの本数、船尾のアンテナなどです。また艦橋と主砲の間に設置されたVLSの形状も、より精密になっており、ふたの部分が32枚あります。
他方で、2024年12月に防衛省で行われた官民合同委員会で展示された新型FFMの模型と、マストやユニコーンアンテナの形状がほぼ同一なので、もしかしたら防衛省と三菱重工、双方の模型の差異と捉えることができるかもしれません。
なお、日本がオーストラリアに輸出を目指しているフリゲート艦は、この新型FFMがベースとなっています。
新型FFMの1番艦と2番艦は、2028年度中の就役を目指しています。

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