大雪で真価発揮!道央圏連絡道路

 国土交通省 札幌開発建設部は2026年4月24日、道央圏連絡道路の一部をなす国道337号「中樹林道路」の開通後1年間の交通状況と整備効果について発表しました。

【これは使える!!】「道央圏連絡道路」新ルート開通の効果(地図/画像で見る)

 道央圏連絡道路は、新千歳空港付近の国道36号を起点に、江別市、石狩市、小樽市など札幌近郊の都市を半円形に結ぶ延長およそ80kmの道路。

「札幌の圏央道」ともいうべきルートです。うち中樹林道路は南幌町の南幌ランプから江別市の江別太交差点までの7.3kmを結ぶ区間で、2025年3月に開通。これにより全体の8割以上が完成しました。

 国道36号から現在の終点の南長沼ランプまでは、信号のない立体道路で、高速道路と見まがうような規格。北側区間も信号が少なくスムーズに走れます。しかも全線無料です。

 中樹林道路は、開通から1年間の24時間平均交通量は約3400台を記録。これに伴い、接続する道央圏連絡道路の既存開通区間でも交通量が5~8%増加しているといいます。

 その効果が顕著に現れたのが、2026年1月の大雪でした。道央道・札樽道といった札幌都心部の高架区間で通行止めが長引くなか、市内の旅行速度は大幅に低下。このような状況下で、道央圏連絡道路が新千歳空港・苫小牧港方面への代替路として機能したといいます。

 また、中樹林道路の開通により、旭川方面から道央道-江別東IC-中樹林道路-道道を経由する形で、北海道日本ハムファイターズの本拠地である北広島市「エスコンフィールド北海道」への最短ルートが形成されました。

旭川方面から来場する観戦ツアーバスの約7割が中樹林道路を利用しているといい、あるバス事業者は「開通により5~10分短縮できている」と評価しています。

 道央圏連絡道路で最後の未開通区間となっている「長沼南幌道路」も工事が進んでいますが、2025年度の事業再評価では、全体事業費が174億円増しの554億円となり、事業期間も延伸しました。2025年3月末時点で事業進捗率50%(増額後の予算執行率)と、開通見込みはまだ示されていません。

 この区間が開通し全線が整備されると、石狩湾新港と苫小牧港間の所要時間は、現状からさらに夏期で37分短縮の102分、冬期で42分短縮の112分になると見込まれています。

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