◆米大リーグ ブルージェイズ8―1レッドソックス(29日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズの岡本和真内野手は「4番・サード」で先発。3回に左前逆転2点適時打を放つなど、4打数1安打2打点2三振で打率は2割2分4厘となった。

チームは快勝、3カード連続の勝ち越しとなった。レッドソックスの吉田正尚外野手は、出番がなかった。

 岡本のバットがまたも快音を奏でた。0―1で迎えた3回2死満塁。相手先発ベヨの低めのシンカーを捉え、左前に弾き返した。打球速度108・2マイル(174キロ)の強烈な当たり。スタジアムが熱狂する中、走者2人が生還。前日は決勝打なら、この日は逆転決勝打。2試合連続の2点タイムリーに、笑顔がこぼれた。

 「ランナーをかえそうと思って(打席に)立っていた。打ててよかった。しっかり捉えてよかったなと思います」

 ここまで強打率52・2%はチームトップの“ミスター・ハードヒット”。

平均打球速度は92マイルと、鋭い当たりを重ねている。第1打席は3球で見逃し三振に倒れたシンカーを、きっちり仕留めて、試合の中での適応能力を発揮。「ボール(軌道)を見ていたので、その球を打てて良かった」と、相手先発の勝負球を餌食にしてみせた。

 「岡本・4番」構想も、軌道に乗り始めている。開幕からここまで打順4番から7番までを経験したが、ここ2試合は4番に座り、得点機で活躍。直近6試合で7打点の岡本に、シュナイダー監督は「特定の状況で仕事を成し遂げる才能がある選手がいる。犠飛か、安打か、何であれ、彼(岡本)は状況を良く理解して、打点を稼ぐ才能があると思う。カズのヒットがきっかけになって、チームの状態が上がっている。これは我々が望んでいたことで、それは、重要な意味を持つ」。25日には5号同点弾を打った後に、満塁で押し出し四球を選ぶなど、岡本の“ランナーをかえす能力”にほれ込んでいる。

 この日は左親指骨折から復帰したスプリンガーが、代打で復帰初安打初打点。不動の一番打者が再出発を切り、開幕から流動的だった打線が固まる兆しが出てきた。

19日には今季最大借金「5」となったが、3カード連続の勝ち越しだ。

 「勝てることはうれしいので、1試合でも勝てるように頑張りたいと思います」。今季30試合中29試合に出場し、24安打5本塁打15打点12得点の岡本。打線の核として、昨年のア・リーグ王者を牽引する。

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