一部区間は「山形道じゃない」
宮城県の東北道の村田JCTから分岐して山形県を横断し、日本海側の鶴岡JCTまでを結ぶのが「山形道」です。現在は日本海東北道に編入された鶴岡JCT~酒田みなとIC間も含めた約157km(キロポスト上の距離)が、2001年までに開通。
それから25年のあいだに4車線化なども進みましたが、路線図などでは一部「途切れた」状態が続いています。それが出羽三山のひとつ「月山」を横断する月山IC~湯殿山IC間です。
この区間は国道112号「月山道路」を経由する形となっており、四半世紀を経てもなお未開通となっています。ルートとしてはつながっているものの、この区間は無料で、なおかつ高速道路ナンバリングなども付与されていません。
「月山花笠ライン」の愛称をもつ月山道路は、西川町から鶴岡市までを結ぶ国道112号のバイパスです。全線開通は1981年と山形道よりも古く、月山ICから湯殿山ICまでの一部は自動車専用道となっています。
月山道路では2026年1月末にも積雪が4mを越えるなどしましたが、そんな日本有数の豪雪地帯である月山IC~湯殿山IC間(約21km)を5つのトンネルで貫きます。1981年の全通により山形~鶴岡間の所要時間は約40分も短縮したほか、山形道が接続するにあたり、除雪体制も強化されたといいます。
このため、月山道路が暫定的に高速道路の“代わり”を果たしている状態といえますが、山形県は高速道路としての月山IC~湯殿山IC間の建設を諦めているわけではないようです。
2021年には「新広域道路交通計画」の構想路線として、月山IC~湯殿山ICが新たに「(仮称)庄内内陸月山連絡道路」として盛り込まれました。県は「整備の必要性や課題について、しっかり政府等に伝えながら、今後も引き続き、働きかけを行ってまいります」としています。
山形県内で内陸の村山地方と日本海側の庄内地方を結ぶルートは、山形道・月山道路のルートか、北へ回り込む「国道13号(東北中央道)~新庄市~国道47号」にほぼ限られ、前者が通行止めになると、山形~鶴岡間はかなりの大回りを強いられます。
自動車専用区間があるといえど、豪雪地帯のなかで急勾配と急カーブが続く月山道路は、冬期には全国有数の“難所”です。除雪作業員の確保も難しくなるなか長大トンネルによる雪の影響が少ない道路を求める声もあります。代替路となる国道47号沿いなどにも高規格道路の建設が進められていますが、山形道が高速道路として全てつながる日は来るのでしょうか。

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