アルゼンチン空軍は2026年5月14日、A-4AR「ファイティングホーク」戦闘攻撃機の運用終了と退役を発表しました。
A-4ARは、1970年代から1980年代にかけてアメリカやオーストラリアから導入したA-4「スカイホーク」を原型に近代化改修した機体です。
特に、2015年に超音速戦闘機だったダッソー・ミラージュIIIが退役して以降は、A-4ARは音速には達しない亜音速機ながらも、約10年にわたりアルゼンチン空軍における事実上唯一の実戦的な戦闘機として運用されてきました。
しかし、2024年7月15日、訓練中にA-4ARの1機が墜落し、パイロットが殉職。さらに、2020年8月にも事故を起こしていたほか、部品不足などの問題も重なり、その後は事実上の飛行停止状態となっていました。
今回の決定により、1982年のフォークランド紛争にも参加するなど、アルゼンチン空軍を象徴する存在だったA-4ARはその歴史に幕を下ろすことになります。なお、現時点では退役式典などに関する発表は行われていません。また、これにより、A-4系列機を現役運用している国は、ブラジル海軍のAF-1「ファルカン」のみとなりました。
後継機については、2024年4月にデンマークからの導入が決定したF-16が、今後パイロット養成や機体改修を経て戦力化される予定です。しかし、正式運用開始までにはなお時間を要するとみられ、アルゼンチン空軍における空戦能力の空白期間はしばらく続きそうです。

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