「ドラスタ」との愛称で発売から4年連続ベストセラーに!

 1980年代後半から1990年代にかけては、日本のバイクメーカー4社ともアメリカン・クルーザータイプのモデルを発売し、日本の市場にジワジワと浸透していった時代でした。

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 その先駆けは1985年発売のカワサキ・エリミネーターとスズキ・イントルーダー。

その次に登場したのが1988年発売のホンダ・スティード400とヤマハ・XV250ビラーゴです。

 そして1996年に発売されたのが、ヤマハ・ドラッグスター400です。アメリカン・クルーザーの王道スタイルを貫き完成度を高め、不動の人気を獲得しました。

 ドラッグスター400の前身はヤマハ・XV400ビラーゴで、この空冷V型の400ccエンジンをリファイン。ロー&ロングの仕様とし、アメリカン・クルーザーのスタイルをどこまで貫きながら、日本のバイク市場のニーズに合う400ccモデルとして発売されました。

 多くのクルーザーファンが熱狂させたのは、ライバルのスティードやイントルーダーより、低く構えるようなスタイルとライドポジションでした。「ドラスタ」の愛称で広く支持され、発売年から4年連続のベストセラーに至りました。

 前後しますが、1998年には兄弟モデルのドラッグスタークラシック400、そして1999年にはドラッグスターシリーズのさらなるハイスペックモデル、ドラッグスター1100も登場しました。

 ドラッグスタークラシック400は、スタンダードモデルよりもさらにワイドなタイヤを履き大型ヘッドライト、フットペグなどを装備させ、より無骨で重厚な印象の1台でした。

 また、ドラッグスター1100は、ドラッグスター400のロー&ロングの特長をさらにリファインさせたモデルで、XV1100ビラーゴの1100ccエンジンをベースに、スポーツモデルのXJR1300などで採用されたシリンダー、ピストンなどを搭載。重厚さを高める一方、性能面・安全面でも細部までこだわり抜いて作られたモデルでした。

 なお2000年には、このモデルにもクラシック1100が追加されドラッグスターシリーズの王道のイメージをより高めていきました。

乗りやすさを追求した入門編的250ccモデルも登場

 一方、ドラッグスタークラシック1100登場と同年の2000年には、末っ子的モデル、ドラッグスター250も登場しました。シリーズの中でも走行性能に寄ったモデルで、エンジン面でのリファインに加え、ドラッグスターの特長でもあったリアのリジット(またはリジット風に見えるサスペンション)を廃し、ツインショックを採用したモデルでした。

デカい!低い!イカついヤマハをもう一度…? 250ccから1100ccまで一斉を風靡した「アメリカンの王道」の21年
2017年発売のドラッグスター400の最終モデル(画像:ヤマハ)

 言わば、ドラッグスターシリーズの入門モデルのような1台で、結果的にミドルクラスのバイクに不慣れなライトユーザーでも気軽に楽しめるバイクでした。

 安定した支持を集め続けたドラッグスターシリーズですが、2000年代に入ると、アメリカンクルーザーブームに落ち着きが見え始めます。また2010年代は環境への配慮がより一層高まり、2017年に適用された「平成28年排出ガス規制」に適合できず、多くのファンに惜しまれながら21年の歴史に幕を閉じることになりました。

 ヤマハは、時代を切り開きながらも姿を消したSR400、セローといった同社の名モデルの後継車種の開発に取り組んでいるという噂がありますが、ドラッグスターシリーズに対するこういった前向きな噂がないのが残念なところです。

 日本のバイク市場で、アメリカンクルーザーを広め、他社モデルよりも抜きん出る人気をえていたドラッグスターはまさしく「星」でした。ぜひとも、今日の規制に適合させるカタチで、ドラッグスターのDNAを後年にも継承するような開発をヤマハに期待したいところです。

【250ccもめちゃデカ!?】これが歴代の「ドラッグスター」です(画像)

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