3歳牡馬ランキング(後編)

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前編◆順位変動が激しい「3歳牡馬ランキング」>>

 春のクラシックで勝つチャンスがある馬をピックアップすれば、枚挙にいとまがない今年の3歳牡馬戦線。おかげで、GI皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)、GI日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)の行方については、まったく予想がつかない。

 はたして、群雄割拠のクラシックを制して、世代の頂点に立つのはどの馬なのか。その最有力候補となる『Sportivaオリジナル番付(※)』の上位2頭は、以下のとおりだ。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今春のクラシックを目指す3歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

 2位に入ったのは、GⅡ弥生賞(3月8日/中山・芝2000m)を制したバステール(牡3歳/父キタサンブラック)。ここまで名前が挙がっていなかったが、一躍クラシックの有力候補に浮上してきた。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「3月29日終了時点の本賞金(JRAのレースのみ。以下同)は6260万円で、JRAに所属する現3歳世代の牡馬としては単独9位。物足りない順位に見えるかもしれませんが、デビュー戦がやや遅めの11月30日だったことを考えると、現時点においても実績上位と言える1頭です。

 母のマンビアは、現役時代にフランスのGⅢカルヴァドス賞(芝1400m)を勝っています。加えてその産駒、2025年のオープン特別・カーバンクルS(中山・芝1200m)で3着となったミッキーハーモニーをはじめ、JRAでデビューしたバステールの兄姉7頭すべてが勝ち上がっている点も見逃せないポイント。非常に堅実で、なおかつポテンシャルが高い血統と言えるでしょう。

 近年の皐月賞は内外極端な枠に入った馬が不振。馬番が6~14番でない馬は、2021年以降に42頭いて3着以内3回、3着内率7.1%と信頼度は今ひとつです。

 ただし、このうち父にキタサンブラックを持つ2022年のイクイノックス(8枠18番)と2023年のソールオリエンス(1枠1番)は、どちらも難なく連対を確保。同じキタサンブラック産駒であれば、枠順を気にする必要はないのかもしれません。非常に楽しみです」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「血統もさることながら、実績馬を相手にした弥生賞のレースぶりが際立っていました。先日のGI大阪杯できっちり勝ちきったクロワデュノールも管理する斉藤崇史厩舎の勢いも見逃せません」

【競馬予想】本誌オリジナル選定の「3歳牡馬ランキング」上位2頭 皐月賞を勝つのはどっちだ!
 1位は前回と同じく、GI朝日杯フューチュリティS(以下、朝日杯FS。12月21日/阪神・芝1600m)を制して2歳王者に輝いたカヴァレリッツォ(牡3歳/父サートゥルナーリア)。とはいえ、絶対的な存在とまでは言えず、ランク入りした面々との差はない。朝日杯FSからのぶっつけで挑む皐月賞でどんな競馬を見せるのか、注目である。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「朝日杯FS勝利後、直行での皐月賞参戦は既定路線。本番から逆算して1カ月前に栗東に戻すと、坂路中心に丹念に乗り込まれ、4月4日にはCWで長めから負荷をかけて好時計をマークしています。

 特筆すべきは、4月1日の坂路追い。

口向きやハミ受けに課題を見せていた馬が古馬のような風格で四肢を伸ばして、伸びやかな脚取りで駆け上がっていきました。ハミの取り方から精神面での成長は著しく、課題の折り合い面や乗りにくさは解消された印象が強いです。

 2週前時点の雰囲気から、芝2000mは問題ないと判断しました。爆発力があり、一発の可能性は大いにあります」

土屋真光氏(フリーライター)
「朝日杯FS2着のダイヤモンドノット(牡3歳/父ブリックスアンドモルタル)、5着リアライズシリウス(牡3歳/父ポエティックフレア)が、3歳になってからの重賞を勝利。3着アドマイヤクワッズ(牡3歳/父リアルスティール)も弥生賞で僅差の3着と奮闘し、朝日杯FSのレースレベルが高かったことを示しています。その勝ち馬となれば、評価しないわけにはいかないでしょう。

 父の父がロードカナロアゆえ、距離面への不安は若干あるものの、父サートゥルナーリアは皐月賞を快勝。阪神・芝2400mのGⅡ神戸新聞杯も楽勝しており、皐月賞までは問題ないと踏んでいます。カヴァレリッツォ自身の距離適性については、皐月賞のレースぶりによって見えてくるのではないでしょうか」

 牝馬に比べてランキングの入れ替わりも激しい今年の3歳牡馬戦線。皐月賞は戴冠の可能性を秘めた面々がズラリとそろい、熾烈な争いになることは間違いない。激戦かつ、ハイレベルなレースのゲートがまもなく開かれる。

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