飲食店向けの無煙ロースターを製造するシンポは、主要顧客である焼き肉業界の新規出店の鈍化など厳しい市場環境を背景に、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化し、短期的な株式市場の評価に左右されない経営体制の構築を目指す。

MBO成立後に、海外での人材配置や営業所の開設を通じた海外事業の強化に加えて、アミ洗浄事業、無煙ロースター用自動消火装置販売事業といった新規ビジネスを推進する。

シンポの創業家で同社取締役の山田清久氏が株式の75%を保有するヤマタケ総業(名古屋市)がTOB(株式公開買い付け)を実施する。ヤマタケ総業はシンポの株式35.56%を保有している。

買付価格は1株につき1700円で、公表前営業日の終値1214円に対して40.03%のプレミアムとなる。買付代金は約60億2600万円。

買付予定数は354万4502株で、下限は171万950株(所有割合31.1%)。買付期間は2026年4月30日~6月15日までの30営業日。決済の開始日は6月22日。

公開買付代理人は野村証券。シンポはTOBに賛同を表明し、株主に応募を推奨している。シンポの東証スタンダード市場への上場は廃止となる。TOB成立後、スクイーズアウト手続を経てシンポはヤマタケ総業の完全子会社となる。

シンポは1971年にエーワイ食機として設立し、1980年に現社名に変更した。

2004年にジャスダック市場に上場し、2022年4月に東証スタンダード市場に移行している。

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