江西省南昌市内の工場で3日午前、期限切れの塩酸を処理する作業を行っていたところ、多数の塩酸容器が破裂して内容物が飛び散った。内容物は白い液体で、黄色い煙を上げた。
中国新聞社などが報じた。

 同工場は主に髪染液などを生産している。倉庫内の期限切れの塩酸を処理しようとして屋外に出したところ、容器多数が破損して内容物が飛び散った。工場敷地内のごみ置き場だったため、ごみにかかった白い液が泡を出し、黄色い煙を出し続けたという。

 近隣に異臭が立ち込め、住民の多くが目まいや呼吸困難などの症状を訴えた。周囲の植物の葉が枯れるなどの現象も発生した。

 工場責任者は「黄色い煙を出している液体は希塩酸で、健康に大きな危害はない」などと説明したが、住民は納得しなかった。

 工場側は最終的に、塩酸を水で洗い流し、土をかぶせるなどの処置をした。

◆解説◆

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 塩酸は、常温常圧では気体である塩化水素の水溶液。塩酸の表面からは、塩化水素が揮発するため、強い刺激臭が発生する。ただし、中和してしまえば、残るのは食塩の成分でもある塩化物イオンであり、環境への影響はそれほど大きくない。

 塩酸とならんで代表的な強酸である硫酸や硝酸は、中和しても硫黄を含む硫酸イオンや窒素を含む硝酸イオンが残るので、環境に対する影響が比較的大きい。
(編集担当:如月隼人)
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