中国広東省が最近公表した実在人口は1億6500万人前後に上った。ロシアの人口1億4400万人を上回り、世界9位に相当する規模だ。
中国通信社(CNS)によると、2024年の同省内の実在人口は約1億5000万人だったが、わずか2年でさらに1500万人増えた。広東省は「中国一の人口大省」と呼ぶにふさわしい存在になっている。
その人気は、さまざまな指標にも表れている。25年の最終日、広州地下鉄の1日当たり利用者数は1409万3000人に達し、中国全国の記録を更新した。26年第1四半期(1~3月)には広州白雲国際空港の旅客取扱量が全国首位となった。26年の春節(旧正月)連休には広東省全体で延べ8658万9000人の観光客を受け入れ、観光収入は848億9000万元(約1兆8000億円)に達し、いずれも全国トップだった。
記事は「なぜ人を引きつける力は衰えないのか。答えはシンプルだ。広東省の魅力は、もはや『稼げる』だけではなく、『成長できる』ことにある」と指摘。かつて「東西南北中、金を稼ぐなら広東へ」という言葉が多くの人を奮い立たせ、生計や収入を求めて人々がこの熱気ある地へ向かった。
強い経済力こそが、すべての自信の源になっている。中国最大の経済大省である広東省のGRP(域内総生産)は14兆元(約327兆9066億円)を突破し、37年連続で全国トップを維持している。経済規模は全国の10分の1超を占め、対外貿易の輸出入額は全国の5分の1を占める。
発展計画によると、35年の広東省GDPは22年比で倍増し、25兆元(約585兆5475億円)を突破する見込みだ。新たな広東をもう一つつくるほどの成長余地があり、多くの人の夢を受け止める力を持っている。
さらに重要なのは、広東省が単なる「世界の工場」ではなく、科学技術イノベーションの拠点でもあることだ。広東省の地域イノベーション能力は9年連続で全国首位となり、「深セン―香港―広州」イノベーションクラスターは世界首位に躍り出た。ドローン生産量は全国の9割、産業用ロボットは4割、サービスロボットは8割超を占める。広東省は現在、人工知能とロボット産業の高地づくりに力を入れており、新産業、新分野、新たなチャンスが、各地から人材を引きつけ続けている。
中国区域科学協会の馮奎副理事長は「これは経済大省が重責を担っていることの具体的な表れだ」と見る。政策による継続的な後押しも欠かせない。











