2026年7月5日、中国メディア・観察者網は、技術格差を縮め低価格で攻勢を強める中国製造業により、ドイツ経済を支える中堅企業が衰退の危機に直面していると報じた。
記事は、ドイツ経済の柱であり特定ニッチ市場で世界トップを誇る中堅製造業の「隠れたチャンピオン」が、中国製造業による急速な技術向上と激しい競争圧力にさらされているとした上で、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用し、中国企業が技術格差を縮めつつ、多くの分野でドイツ企業の半分という圧倒的な低価格を武器に世界市場を浸食していると伝えた。
そして、米国の資産運用会社であるアポロ・グローバル・マネジメントのデータを基に、ドイツの対中資本財貿易が2024年ごろの黒字から25年8月には約5億ユーロ(約920億円)の赤字に転じたと指摘。特に工作機械の対中輸出が1年間で約3分の1減少するなど、ドイツの優位性が急速に崩れているとした。
記事は、ドイツ南西部の機械メーカー、オーラのパトリック・バークハルト社長が、中国の競合相手の増加により受注が減少しており、コスト面から将来的に生産能力の70%を中国へ移転する可能性があると語ったことに言及した。
また、ドイツの工業分野では現在平均して毎月1万人以上の雇用が失われているとのデータを紹介するとともに、米調査機関ロジウム・グループのシニアアドバイザーであるノア・バーキン氏が、「強力な産業支援策がなければドイツの中堅製造企業は急速な衰退に直面する可能性がある」と述べたことを伝えた。
記事は、中国政府が専門性や革新性に優れた「専精特新」企業の発展を一貫して推進し、製造業全体の国際競争力を構造的に向上させていると紹介。スイスの技術グループであるエリコンのミヒャエル・ジュース会長が、「ドイツ製造業の問題は国内コストの高止まりと改革意欲の不足にある」と指摘し、「ドイツは居心地の良い場所から抜け出し真に改革を推進する必要がある」と語ったことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)











