2026年7月19日、香港メディアの香港01は、中国で二次元グッズだらけの「痛部屋」が健康被害の原因になっていると報じた。

記事によると、近年、二次元文化の人気が高まり、多くのアニメファンがアクリルスタンドや缶バッジ、フィギュアなどの関連グッズを収集し、部屋中をグッズで埋め尽くした「痛部屋」を作るようになっている。

しかし、中国では最近、自宅に大量のグッズを保管していた人がホルムアルデヒド中毒の症状を訴え、病院で治療を受けるケースが相次ぎ、注目を集めている。

中国メディア・都市快報や新民晩報によると、二次元ファンの女性・小邪(シャオシエ)さんは、約10数平方メートルの寝室に50点以上のグッズを飾っていた。その多くはアクリルスタンドや缶バッジで、机の上や通販で購入した金属製の収納棚に並べていた。普段の生活のほとんどを寝室で過ごしていたが、グッズを飾り始めて3日後から体調不良を感じるようになり、めまいや睡眠の質の低下といった症状が現れた。当初はグッズが原因とは思わなかったがリビングでは何ともないのに、自分の部屋に戻るとめまいがすることに気付いたという。

インターネットで調べたところ、一部のプラスチック製品や接着剤、インクを使用した製品からホルムアルデヒドが放散される可能性があることを知り、寝室から壁のポスター以外のグッズをすべて撤去した。すると、めまいの症状はすぐに完全に消えたという。

中国で二次元グッズだらけの「痛部屋」が健康被害の原因に―香港メディア
痛部屋

グッズによるホルムアルデヒドへの懸念が広がる中、自ら室内環境を測定するファンもいる。二次元ファンの小胡(シャオフー)さんの部屋は10平方メートルにも満たないが、高さ2メートルの棚や机、ドアの裏までカードやアクリルスタンド、ぬいぐるみ、缶バッジなどで埋め尽くされている。母親が「フィギュアだらけの部屋で暮らしていた男児が鼻血を出した」との動画を見たことから、小胡さんは窓やドアを閉め切った状態で簡易ホルムアルデヒド測定キットを使って検査をした。その結果、寝室のホルムアルデヒド濃度は0.1mg/㎥で、中国の室内基準値の上限に達していた。小胡さんは普段あまり換気をしていなかったとし、「今のところ体調に異常はないが、今後は窓を開けて換気するようにしたい」と話したという。

一方で、上海市に住む葉(イエ)さんは「娘が2~3年前から痛部屋を作っているものの、測定値は問題なく、娘にもめまいなどの症状は見られなかった」と語った。また、大量のフィギュアを所有する林(リン)さんも「長年、室内の換気を心掛けているため体調に問題はなく、むしろ家具の臭いの方が強く感じる」と話している。

専門家は、「アクリルやプラスチック、合成樹脂、インク、接着剤などの素材は、新品の段階では微量のホルムアルデヒドやその他の揮発性有機化合物(VOC)を放出する可能性がある」と指摘。こうした製品を大量に収集し、長期間密閉された空間に置いておくと、室内の空気汚染リスクが高まる恐れがあるため、コレクションを楽しむ際には十分な換気を心掛け、グッズを過度に密集して保管しないことを勧めている。また、必要に応じて専門機関による室内空気の測定を受けることで、趣味と健康を両立させることができるとしている。(翻訳・編集/岩田)

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