タイ・バンコクのショッピングモールで開催されたGMMTV(エンターテインメント会社)のイベント会場で、中国人の女性ファンが現場スタッフから暴行を受けたと、中国の複数のメディアが報じた。

封面新聞などによると、今回のイベントはGMMTVが定期的に開催しているもので、毎年複数回バンコクで開催されている。

会場ではドラマ小説、俳優のフォトカード、限定グッズなどが販売されるほか、抽選で選ばれたファンを対象に出演者によるサイン会や交流イベントが行われる。

当事者の女性や目撃者の証言によると、女性は25日午前6時ごろ会場に到着。列に並び、傘を置いたり、友人の協力によって場所を確保していたが、イベント開始直前、近くにいたタイ人ファンからスタッフに「(当該女性が)割り込みをしている」と通報された。

女性によると、「整理券や列に並んでいたことを証明する写真を所持していたが、スタッフはそれを確認することなく退場を求めた」という。

現場で撮影された映像には、複数のスタッフが女性を押さえつけたり、引きずって転倒させたりする様子が映っていた。女性が周囲を撮影しようとすると、スタッフが女性のスマートフォンを奪おうとする様子も見られた。一方、女性も押さえつけられる直前にスタッフを蹴るような仕草を見せていた。

女性は「服が引っ張られて伸び、ブレスレットも切れた」と主張。また、「すぐに(中国)大使館へ連絡した。私は当初、和解したいと思っていたが、GMM側のスタッフは同意しなかった」とし、「現在、正当な扱いを受けるため、司法手続きを進めている」とした。

これを受け、中国のSNS・微博(ウェイボー)のGMMTV公式アカウントには中国のネットユーザーから調査実施と公での謝罪を求める声が殺到。しかし、同アカウントがこの件について説明をしないまま、イベント2日目のオンラインライブ配信チケットの販売リンクを投稿したことで批判の声はさらに高まった。

同アカウントは26日午後7時ごろに騒動に関する声明を発表し、「調査の結果、現時点では、問題のスタッフが一部の対応において、当時の状況に必要とされた範囲を超えた力を加える行為があったと判断している」と説明。当該スタッフについて「イベントのために雇った外部スタッフであり、当社の正式な従業員ではない」としつつ、同社に管理・監督責任があるのは十分認識しているとし、調査が完了するまで当該スタッフの起用を停止するとした。

また、「当社には人種や国籍を理由に他者を差別するいかなる方針や行為も存在しない。今回の事件は個人間で発生した個別の出来事であり、特定の国籍を持つ人々に対する姿勢や方針を示すものではない」としている。(翻訳・編集/北田)

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