2026年8月12日、香港メディアの香港01は、97歳で死去した中国の朱鎔基(ジュー・ロンジー)元首相がかつて日本のテレビ番組に出演した際のエピソードを報じた。

記事は、朱氏が2000年10月14日の訪日時にTBSの番組に出演し、日本の市民99人と対話を行ったと紹介。

番組の中で朱氏が訪日の目的について、日本国内にあった「中国脅威論」や中国側の歴史・台湾・安全保障をめぐる不満を踏まえ、「不信感を解消して信頼を深め」、相互協力を推進するためであったと伝えた。

また、女子学生から歴史への向き合い方を問われた朱氏が、「歴史を忘れることは裏切りだ」と回答したことに言及。歴史の隠ぺいや風化を批判し、双方が歴史を正視して教訓を汲み取ることこそが未来の日中友好につながると主張したことを紹介している。

さらに、司会者が広島の視聴者からの「いつまで日本に謝罪を求め続けるのか」という質問を代読した際、朱氏が1995年の村山富市首相(当時)による談話について「アジアの人々へ包括的に示されたもの」にとどまったと指摘した上で、「日本の公式文書において中国人民に対する直接的な謝罪は一度も行われていない」と反論したことも紹介。中国は際限なく日本に謝罪を要求しているわけではなく、ただ歴史を忘れないでほしいだけだと説明したことを伝えている。

記事は、番組では厳しい議論が交わされた一方で、朱氏が京胡の演奏を披露したり、笑顔やジョークを交えたりして親しみやすさを演出していたことにも触れた。(編集・翻訳/川尻)

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