韓国ポータルサイトの代名詞ネイバーが自国のモバイルユーザー数で、生成型AI(人工知能)ジェミニを検索に移植した米グーグルに初めて追い越された。韓国紙は「国産プラットフォーム神話がAIに崩れた」と指摘。
中央日報によると、11日に発表された7月の生産性アプリ(業務・学習・検索を効率的に支援するアプリ)ランキングで、グーグルアプリは月間アクティブユーザー数(MAU)4702万人で1位になった。ネイバーは4684万人で2位だった。集計が始まった2021年3月以降で初めての逆転だった。
生成型AIのチャットGPTのアプリもMAUが1645万人に急増し7位に上がった。8位のダウムの630万人の2.6倍だ。1カ月の数値で格差が小さく傾向を断定するには早いが、生成型AIが検索と情報利用の構図を変えており、これを前面に出した米国ビッグテックの攻勢が尋常でないというのが業界の評価だ。
同紙は社説で「これまで韓国は米国プラットフォーム独走の中でも自国のデジタル領土を守ったごく少数の国だったため今回の追い越しの衝撃は大きい」と論評。「マイスペースに代わり流行した交流サイト(SNS)第1世代のサイワールド、ワッツアップを圧倒したカカオトーク、ヤフーやグーグルに対抗したネイバーとダウムなど、独自のデジタル生態系を保有してきた」と述べた。
社説は「海外サービスを遮断したのではなく、検索と密着した生活型サービスと多様なコンテンツで世界的ビッグテックと競争して得た成果だった」とする一方で、「ところがいまはユーザーが国産ポータルの検索品質下落を体感している状況で、検索と関連したコンテンツ消費とコミュニケーション領域にまでAI技術力で武装した世界的プラットフォームへと急速に離脱している」と憂色を深めた。
打開策としては「こうした危機状況で政府と企業の積極的な対応が迫られている」と強調。「グーグルの浮上とチャットGPTの急成長はプラットフォーム競争がAI競争と一体になったことを示唆する。
その上で「特に韓国企業を逆差別したり革新の足を引っ張る古い規制を撤廃したりして公正な競争環境作りに政策能力を集中しなければならない」と提言。「企業も既存の検索・メッセンジャーユーザーを基盤に広告収益とショッピング・決済事業を守るのにとどまらず、AI基盤の検索とユーザー体験高度化に果敢に投資し、自然発生的未来ビジョンを提示しなければならない」と主張した。(編集/日向)











