中国のSNS・小紅書(RED)に11日、日本の病院に入院した時の経験をつづった在日中国人の手記が掲載された。

投稿者によると、この出来事は数年前、日本に留学したばかりで日本語もろくに話せなかった時のことだという。

その日、いつも通り電車に乗って学校に向かっていたが、途中で体調が悪くなり、目の前が真っ白になった。「次の駅で降りた方がいいかな」と迷っていたが、体の方が先に反応してドアが開いた瞬間に外に出た。何とか駅の外まで行こうとしたものの、耐えられずにその場に座り込んでしまった。

気を失う寸前だったが、周囲に人々が次々と駆け寄ってきて「大丈夫ですか?」「どうしたんですか?」「具合が悪いんですか?」「救急車を呼びましょうか?」などと声を掛けてくれた。最終的に、ある人が駅員さんに連絡し、駅員さんが救急車を呼んでくれた。投稿者はこの時のことについて「思い出すと今でも泣きそうになる」と感動したことを明かした。

病院に到着すると、いくつか検査を受けた。投稿者は車椅子に座っていただけで、すべての検査場所へは看護師が車椅子を押して連れて行ってくれた。その日はキャンバスシューズを履いていたというが、検査のたびに看護師が脱がせたり履かせたりしてくれた。投稿者は「当時は意識がもうろうとしていて伝えられなかったが、思い返すたびに感謝を伝えたい思いが湧いてくる」と振り返った。

検査後、様子を見るために一晩入院することになった。看護師がすべて手配してくれ、投稿者はそのまま病室のベッドに移り、点滴を受けた。

投稿者は「最初から最後まで、誰一人としてお金を要求することはなく、手続きを急かされることもなかった」と感慨深げに記した。

翌日、退院できることになり、窓口まで案内された。しかし、投稿者は交通系ICカードと在留カードしか所持していなかった。申し訳ない気持ちで「家に戻ってお金を取ってきてもいいですか? すぐに持ってきますので」と伝えると、窓口の職員は穏やかな口調で「心配しなくて大丈夫ですよ。いったん家に帰ってゆっくり休んでください。改めてお金を持ってきていただければ大丈夫ですから。保険証を持ってくるのも忘れないでくださいね」と言ってくれたという。

投稿者はこの時の様子について「(職員には)いら立ちもなければ、催促もなく、『次は必ず持ってこい』というプレッシャーもなかった。ごく普通の、いつも通りの口調で、まるでこういうことは珍しいことではないかのようだった」と振り返り、「日本では2回入院したことがあるが、そのたびに安心を感じさせてもらった」とつづった。

その上で、「もちろん、ここ(日本)では嫌な人に出会ったり、差別をされたり、理由もわからず一方的に罵倒されたり、街なかでいきなりぶつかられたりすることもあった。ただ、こうしたさまざまな経験が、私が今『日本にとどまるか、それとも帰国するのか』を悩んでいる理由の一つになっている」と結んだ。

この投稿に、中国のネットユーザーからは「確かにそう。

日本で入院するのは本当にホテルに泊まってサービスを受けるのと変わらない」「投稿者が言っていることは本当。私も以前、同じような経験をした」「これが文明先進国。後進国とは違う」「日本は本当に、こういうところは人間本位だと思う」「私も同じ。日本でたくさんの善意を受けた」「これが相互に信用のある社会だ」といった声が上がった。

また、「日本の医療は独身でも安心。家族がいなくても看護師さんが面倒を見てくれる。(中国)国内で入院したことはないけど、たぶん家族が世話をしないとだめだと思う」「中国の病院は本当にだめ。病室が足りずに廊下にまでベッドが並んでる。付き添人たちは廊下や階段で寝てる。お金がないと病気なんて治してもらえない。保証金が足りなくなると医者から『お金を入れてきて』と催促される」といった声も。

さらに、「私も日本で入院したけど、保証金は取られなかった。

退院日が祝日だったから支払い手続きができなかったけど、『次に来た時でいいです』ってそのまま帰された」「以前、両親が日本に来た時に父が脳梗塞で倒れて1カ月入院した。保証金などは一切取られず、治療費などもすべて退院時の支払いだった。それまで日本をひと言も褒めたことがなかった父は、今でも『日本は本当に想像していた感じと違ったよ』って言う。中国のように先にお金を払わないと治療してもらえないこともないし、病院食もおいしかったし、家族が付き添って身の回りの世話をする必要もないって」といった体験談も寄せられた。

このほか、「中国は100年追い付けない。(中国の)病院の検査では犬でも追い払うかのように着替えを急かされた。誰かが順番待ちをしているわけでもないのに」「医療については、日本は本当に素晴らしい。婦人科のエコー検査ではジェルが温められているし、検査後は別室に案内され、タオルでゆっくりと体を拭いてから着替えることができる。国内ではその場でトイレットペーパーを渡されるだけ」「数日前に日本の街を歩いていたら低血糖で倒れた。近くの店の店員さんが出てきて、氷袋とアメをくれ、救急車を呼んでくれた。救急隊員の男性たちも辛抱強く対応してくれて、大きな問題がないと分かると料金を請求することもなくそのまま帰っていった。店員さんはその後も、車で送りましょうかって言ってくれた(涙)」といったコメントも寄せられている。

(翻訳・編集/北田)

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