長安大学は中国科学院広州地球化学研究所、中国科学院地球化学研究所などと共同で発見・命名し、申請した新鉱物「烏斯河ゲルマナイト」が今年8月、国際鉱物学連合(IMA)新鉱物・鉱物命名・分類委員会の承認を正式に得たことが9日、同大学への取材で分かった。これは中国で発見された初の独立ゲルマニウム酸塩鉱物だ。
ゲルマニウムは半導体、光ファイバー通信、赤外線光学、太陽電池などの分野に不可欠な戦略的な重要金属だ。しかし、ゲルマニウムは地殻中の存在量が少なく、単独で鉱床を形成することが極めて困難であるため、長期にわたり主として鉛・亜鉛鉱および石炭鉱床中の随伴元素として産出してきた。
長安大学の温漢捷(ウェン・ハンジエ)教授の研究チームは2023年以降、中国科学院広州地球化学研究所の朱建喜(ジュウ・ジエンシー)研究員の研究チームと共同で、四川省烏斯河鉛・亜鉛鉱床の熱水噴出性堆積期に形成された団塊状鉱石について体系的な鉱物学研究を行い、大量のゲルマニウム独立鉱物を発見した。
研究によると、烏斯河ゲルマナイトはベニトアイト族で、三方晶系に属する。今回の発見はまた、3次元電子回折技術によって、従来の単結晶X線回折法の適用下限を下回る微小粒子サイズの新鉱物についても有効な構造解析が可能となっており、関連手法が成熟しつつあることを示している。
烏斯河ゲルマナイトの酸化ゲルマニウム平均含有量は72%にも達し、ゲルマナイトに次ぐ高さだ。同鉱物は瑞忠ゲルマナイト、文慶ゲルマナイトに続き、同鉱区で発見された3番目の高ゲルマニウム含有鉱物だ。この発見は烏斯河鉛・亜鉛鉱床における主要なゲルマニウムの担体鉱物が明らかとなり、ゲルマニウムに富む熱水流体の進化およびレアメタルであるゲルマニウムの異常濃集メカニズムを解明するための極めて重要で直接的な鉱物学的証拠を提供している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











