2026年8月5日、中国のテック系メディア36Krは、高い技術力や地域ごとのカスタマイズ、国家政策の後押しを背景に、中国製バスが世界各地で急速にシェアを拡大しているとする、独立系メディア「正解局」による記事を掲載した。
記事は、今年1~6月における中国のバス輸出台数が前年同期比約16%増の4万1000台を超えたほか、2025年の車長3.5メートル以上のバス輸出台数が7万8000台超、純利益が260億元(約6100億円)超となったことを紹介した。
そして、BYDが欧州で7000台以上のEVバスを納入した実績や、中通客車がサウジアラビアで累計1万6000台以上の保有台数を誇る事例を挙げ、中国製バスが世界各地で運行されていると伝えた。
その上で、バスなどの商用車市場では単なる購入価格の安さではなく、長期的な総所有コストの削減や安全性、アフターサービスを含むシステム全体の供給能力が評価されていると分析。中国企業はバッテリー、モーター、電子制御からなる電動化の主要3部品の技術的優位性を背景に、遠隔診断やOTAアップデートといった運用全般を支えるサービスを提供できていると解説した。
また、各国の気候や文化に応じたきめ細やかなカスタマイズ対応が市場拡大につながっているとも指摘。パキスタン向けには男女分離に対応した4ドア仕様や窒素保護バッテリーシステムを導入し、アイスランド向けには極寒環境に対応するソリューションを搭載したと紹介した。
さらに、酷暑と風砂に見舞われるサウジアラビア向けには強力な防塵・急速冷房機能を備え、狭い道が多い欧州向けには2階建てEVバスを投入していることにも触れた。
記事は、中国が主導する「一帯一路」構想の推進によって輸出コストが低減し、バスの輸出が拡大しているとも紹介。20年前には欧州の展示会で地下室への展示を余儀なくされ、2010年代には米欧で貿易摩擦や品質問題の指摘を受けた歴史的経緯を踏まえつつ、「中国製バスは過去の批判や障害を克服し、世界市場での地位を確立するに至った」と結んでいる。(編集・翻訳/川尻)











