中国メディアの環球時報は1日、「記録的な猛暑の中、世界は涼しさを保つため中国に頼る」とする米CNNの記事を紹介した。

記事は「欧州では山火事が猛威を振るい、気温が記録的な高さを記録する中、中国製品でかつてないほど人気を集めているものがある。

それはエアコンだ」と伝えた。

記事によると、欧州の一部地域では、気温が38度を超える中、エアコンを手に入れようと、人々が店の外に列を作ったり、(店まで)長距離を運転したりしている。フランス、ドイツ、ベルギーなどの指導者らが、中国からの輸入品が自国の産業に損害を与えているとして関税を課すと脅迫する中、中国の大手ブランドである美的(Midea)、格力(Gree)、海爾(Haier)は、海外でのエアコン販売が好調だと報告している。

記事は「エアコンは中国から欧州連合(EU)への輸出のごく一部を占めるにすぎないが、中国は販売の急増を、欧州の消費者が中国製品を必要としている証拠として捉えている」と伝えた。

記事によると、中国のあるメディアはこのほど、欧州の政策立案者が消費者のニーズを無視していると批判する記事を掲載し、「中国製エアコンをブロックしても欧州の問題は解決しない。ただ一般市民の生活を苦しめるだけだ」と述べた。

記事は「欧州だけでなく世界の他の地域も、エアコンの供給源として中国に頼るようになっている」と指摘。市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、中国ブランドが米エアコン市場の50%を占めているとし、ユーロモニター・インターナショナルの家電製品担当グローバルインサイトマネジャー、ベロニカ・カンドゥソバ氏の話として「世界的な気温上昇に伴い、この割合も増加すると予想している。中国ブランドは、特に欧州において、新しい地域密着型製品を迅速に開発できる柔軟なサプライチェーンのおかげで、今年の高い需要をうまく活用することができた」と伝えた。

記事によると、欧州の消費者は、エネルギーコストの高さや高額な設置費用、古い建物への改修規制といった理由から、エアコンの普及において世界の他の地域に比べて後れを取っている。ほとんどの家庭にとってこれまで、夏はエアコンを設置する手間をかけるほど暑くなかった。しかし、気候危機が今、その状況を変えつつある。

中国最大級の家電ブランドであるMideaは、欧州市場向けに、持ち運びやすく、静音性に優れ、窓を塞がないよう低めに設計された「PortaSplit」を開発した。同社によると、このモデルは今年20万台以上を売り上げ、前年比で倍増したという。調査会社EqualOceanは先月のブログ記事で「ボッシュやエレクトロラックス、ミーレなどの老舗ブランドが長年支配してきた欧州の家電市場は、中国企業が構造的に埋めることができる競争上の空白を生み出しつつある。MideaのPortaSplitは、この変化を象徴する製品だ」と記した。

記事によると、業界関係者は、こうした中国企業の優位性について「他の多くの産業にも応用でき、中国が世界貿易においてより大きな影響力を持つようになる可能性がある」と述べた。中国EU商工会議所のイェンス・エスケルンド会頭は「欧州諸国は中国からの輸入を広範に抑制するよりも、特定の戦略的分野や中国の産業政策への対応に重点を置くべきだ」と語る。

記事は「夏の暑さが増すにつれ、欧州は中国の家電メーカーにとって、復活の可能性を秘めた市場となっている」とし、コンサルティング会社ローランド・ベルガーのグローバルマネージングディレクター、デニス・デプー氏の話として「もし私が中国のエアコンメーカーなら、欧州は非常に魅力的な市場だ。需要が伸び、市場は新しく、富裕層が多く、利益率も高い」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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