2026年8月6日、中国メディア・観察者網は、中国の自動車大手BYDが日本市場に投入した電動軽自動車(軽EV)「RACCO(ラッコ)」に対する現地での評価と普及に向けた課題について報じた。

記事は、BYDが日本の軽自動車規格に合わせて開発した「RACCO」の販売を開始し、車両価格は214万5000~249万7000円で、航続距離210キロと320キロの2つのモデルが用意されていると紹介。

ニッチなモデルではなく、ホンダの「N-BOX」やダイハツの「タント」、日産の「ルークス」などがしのぎを削る最も競争が激しい両側電動スライドドアを持つスーパーハイトワゴンの市場に参入したと伝えた。

そして、「ラッコ」が日本のメディアや試乗したユーザーから走行性能や装備面で高い評価を受けていると指摘。自動車専門誌「月刊自家用車」やテレビ東京の記者が、低重心による抜群の走行安定性や優れた静粛性、ステアリングの前後調整(テレスコピック)機能やシートの質感を絶賛したことを紹介した。

また、他社車種を超える6kWの普通充電に対応している点も評価されているほか、試乗したユーザーから「300万~400万円の車に乗っているようだ」との感嘆の声が上がっているとも報じた。

一方で記事は、大型バッテリーを搭載するEV特有の車体の重さにより、高速域での再加速がやや緩やかである点や小回り性能への影響を懸念する声もあることに言及。自動車誌の評論家が内装や装備面を高く評価しながらも、スライドドアやバックドアのパネルの建付けなど細部の仕上げに一部粗さが見られると指摘したことにも触れた。

その上で、SNS上などでは「中国製」であることに対する批判的な反応も見られるものの、「ラッコ」が発売後すでに700件以上の初期受注を獲得していると紹介。強力な競合の参入が日本の軽EV市場全体を活性化させると歓迎する声も上がっていると伝えた。

記事は、今後の本格的な普及に向けては製品力以外の課題が残されており、ディーラーやサービス網の少なさ、ブランド知名度の低さに加え、リセールバリューや冬場の航続距離といった長期的な運用における課題を解決できるかが今後の鍵になると評した。(編集・翻訳/川尻)

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