仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは5日、欧州が中国製の電気自動車(EV)向けバッテリーへの依存を続ければ、105億ユーロ(約1兆9110億円)の利益を失う可能性があるとする記事を掲載した。
記事によると、欧州の自動車産業は、EV向けバッテリーを巡って重要な岐路に立たされている。
欧州では30年までに約2800万台のEVが生産ラインから出荷されると予想されており、約2000GWhのバッテリー容量が必要となる。欧州ではバッテリーバリューチェーンの上流工程と中流工程、特に材料精製と電池生産に深刻なボトルネックが存在する。
デロイトの専門家、ハラルド・プロフ氏は「欧州のバッテリーの未来は、研究所で決まるものではない。本当に重要なのは、最初の1万トンの材料、最初の12カ月間の生産能力、そして大規模な生産における最初の歩留まり危機だ」と指摘する。
記事は「この大きな経済的利益をアジアに明け渡さないために、欧州連合(EU)に残された現実的な選択肢はただ一つ、サプライチェーン全体を再構築して自身の生産能力を強化し、主導権を掌握することだ」と指摘。「そうすることで、中国に依存しているという現在の状況に対抗しつつ、それによってもたらされる経済的利益を取り込むことが可能になる。欧州のテクノロジー主権を守り、メーカー各社の収益性を確保するためには、戦略的意図から産業レベルでの実行への移行が不可欠に思われる」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)











