2026年8月5日、中国のポータルサイト・捜狐に、読者が「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を読み続けてしまう理由を分析した記事が掲載された。

記事は、「日本の漫画界で、また一つリアル志向の話題作が誕生した。

家庭内で起こる身近な出来事だけで、多くの読者を怒りとやるせなさでいっぱいにさせている。読者は『腹が立って仕方がない』とコメントを書き込みながらも、続きが気になって読むのをやめられない。その作品こそが、漫画家・横山了一氏による『どちらかの家庭が崩壊する漫画』である」と紹介した。

そして、「物語の冒頭、作者は理想的な家庭の見本とも言える一家を描いている。夫のシュウは周囲から社会的エリートとして認められた成功者で、落ち着きがある非の打ちどころがない人物。一方、妻の薬師寺ユイは家庭を支え、愛娘のリエを献身的に育てている。この3人家族は円満な日々を送り、誰もが理想とする幸せな家庭のように見えていたが、その表面下では静かに亀裂が広がり始めていた」と述べた。

記事は、「まずシュウの帰宅が遅くなり、不審な行動が目立ち始める。不倫を疑わせる兆候が少しずつ明らかになり、その後、姑が同居を始めたことで、世代間の価値観の違いや母子の歪んだ関係が次々と表面化していく。物語が進むにつれ、シュウの本性も明らかになる。根深い自己中心的な性格、極度のマザコン気質、そして隠しきれない暴力性。その一つひとつが露わになるたび、読者の怒りはさらに募っていく」と説明した。

また、「彼の不倫は、人生で精神的に弱っていた時期に始まった。一度過ちを犯した後は『まだ大丈夫だろう』という甘い考えのまま転落していき、嘘は次第に膨らみ、道を踏み外し続けた末に、家族全体を泥沼へ引きずり込んでしまった。ごく普通の人が少しずつ破滅へ向かっていく描写は、典型的な悪役以上に強い衝撃を与え、その生々しさこそが、読者に寒気を覚えさせるのである」とした。

さらに、「本作でもっとも強烈な存在感を放っているのが、シュウの母親である。彼女の恐ろしさは、最初から露骨に支配的なのではなく、少しずつ支配を強めていく点にある。気づけばユイを家族の外へ追いやり、本来は幸せだったはずの3人家族の中へ自然に入り込み、その関係を崩していくのである。こうした描写こそが、本作を憎らしくも目が離せない作品にしている」と論じた。

その上で、「読者はユイが目を覚まし、裏切りと息苦しさに満ちた家庭から抜け出せるのかを見届けたいのだ。作中で描かれる出来事の多くは現実にも起こり得ることであり、その生活感あふれる描写が人々の共感を呼んでいる。現実の家庭が壊れる原因も、多くの場合は一つの大事件ではない。日々積み重なる失望、我慢、そして見て見ぬふりが、最後には取り返しのつかない亀裂となるのである」と言及した。

そして、「このような作品が支持されるのは、刺激的な展開があるからではなく、多くの人が現実の生活の中で口にできない苦しみを真正面から描き出し、その思いを代弁しているからでもある。

この家庭がどのような結末を迎えるのか。そして、その中に閉じ込められた人々は抜け出すことができるのか。これこそが読者が腹を立てながらも読み続けてしまう最大の理由だろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

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