中国のSNS・小紅書(RED)に「日本でアルバイトをしていて最も印象に残ったのは、実際には多くの日本人は想像していたほど閉鎖的でも『人との距離感』を強く意識しているわけでもなかったということだ」と題した、中国人留学生によるアルバイトの体験談が投稿され、中国のネットユーザーの反響を呼んでいる。

投稿者は、「固定観念を覆された出来事だった。

昨日、日本でアルバイトをしていた頃のちょっとした出来事を友人に話した際、その友人が『日本人もたまたま出会った相手に興味を持つことがあるんだね』と的確に言い表してくれたことで、あらためて実感した」とつづった。

そして、「私が働いていたコンビニに来店したある日本人のお客さんが、私に初めて『袁(えん)』という姓は三国志の袁紹(えんしょう)と結び付けて説明すると伝わりやすいと教えてくれた。それまで私は、自分の名字をどう説明すればいいのかずっと悩んでいた。『袁』という漢字自体が日本ではあまり見かけない上、『yuan』という中国語の発音も日本人には少し難しいからだ」と説明した。

その上で、「名札には平仮名しか書かれていなかったのだが、その客は会計の際『えん』の漢字は『袁』ですかと尋ねてきた。当時の私は三国志にも詳しくなく、日本で三国志文化がこれほど浸透していることも想像していなかったので驚いた。この出来事以来、私の自己紹介は『袁と申します。三国志の袁紹の袁です』というのが定番になった」とし、「日本人は血筋や家系に特別な関心があるのかは分からないけど、このように自己紹介をすると、かなりの確率で『袁紹の子孫なのですか?』と聞かれる。こうした何気ない声掛けのエピソードは、ほかにも数え切れないほどある」とした。

また、「中には、自分が中国語を勉強していることを明かし、中国語であいさつをしてくれるお客さんもいた。店先に落ちた花びらや落ち葉を掃いていると『お疲れさま』と声を掛けてくれる人もいた。夕方勤務の日には『こんな遅くまで大変ですね。

気を付けて帰ってください』と気遣ってくれるお客さんもいた」と振り返った。

投稿者は、「最も意外だった出来事がある。それは、一度も会話をしたことのない年配の女性が、ある朝わざわざ店まで私を訪ねてきて、手作りのおにぎりを3つ同僚に預けて『お世話になったので』と伝えて帰っていったこと。私は何のことか分からず戸惑ったが、同僚によると、その女性は私が毎朝元気よくあいさつをしていたことが、当時うつ病と闘っていた彼女にとって『癒やし』になっていたのだという」と説明した。

そして、「不思議なことに、その後、その女性と顔を合わせても、本人がそうした心境を私に話すことは一度もなかった。私たちはこれまで通り、ごく普通にあいさつを交わし、お互いに『ありがとう』と言い合うだけだった。同僚によると、その女性は私を前にすると少し照れくさかったのかもしれないという。しかし、この出来事は私にとってとてもロマンチックであり、大きな達成感を覚える経験でもあった」と結んだ。

なお、この投稿に中国のネットユーザーからは、「個人的には、中国と日本って世代ごとの特徴が結構似ている気がする」「まだ相手との付き合いが『距離感』の部分まで踏み込んでいないだけだと思う」と分析する声や「固定観念なんてどこにでもあるよね」「正直、人がこれだけいれば、内向的な人も外向的な人もいるし、人との距離感が近い人も遠い人もいる。そんなに複雑な話じゃないと思う」との見方も寄せられた。(翻訳・編集/岩田)

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