2026年8月14日、韓国・国民日報は、「大学修学能力試験(大学入試共通テストに相当)への記述・論述式問題の導入を政府が検討することになり、10年前に日本で失敗に終わった事例に入試関係者の注目が集まっている」と伝えた。
記事は「かつて日本も今の韓国政府と同様に、客観式の試験による評価制度ではこれからの時代に必要な人材を育てるのは難しいという問題意識を持ち、記述・論述式問題の導入を進めた」「しかし、採点の公平性や信頼性などの問題を乗り越えられず、実現には至らなかった」と当時の状況を詳しく説明している。
日本政府は2017年に「2021年度(2020年入試)から大学入学共通テストの国語と数学で、記述・論述式問題を出題する」と決めたが、2019年に白紙撤回した。韓国の教育関係者も当時、日本の取り組みに注目しており、大学修学能力試験を出題する韓国教育課程評価院は、日本の大学入学共通テストの出題機関などを訪問したという。
韓国の教育関係者が指摘する日本の失敗の原因は、「採点業務を民間に委託したこと」だという。50万人が受験すると仮定した場合、2科目のみ記述・論述式に変更しても、答案用紙は100万枚に達する。決められた時間内に採点を終えるには、大規模な人手が必要になる。日本政府は、大手教育事業者に採点を委託したが、結局、その業者が大学生など無資格者を採点に動員していた事実が明らかになり、信頼性は大きく損なわれた。
専門家は「現在の韓国の政策環境と当時の日本の状況を同じ条件で比較することは難しい」とみている。まず、AI技術の高度化という大きな違いがある。
国家教育委員会は、各学校で実施される記述・論述式試験の採点データを集約する国家レベルのAI採点システムを構築する方針だという。公教育で蓄積される膨大な採点データを活用してAI採点システムを高度化すれば、信頼性を確保できると期待される。
さらに、AI採点システムによる一次採点の後、認証を受けた採点者が点数を付ける方法が検討されている。採点者には教師や大学教授などを起用し、AIと照合しながら採点を進めていくという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「AIは神か?採点はスピードアップできるだろうが、エラーを防ぐには人の目が必要だ」「論述式の入試なんてありえない。権力者が不正を行うであろうことは火を見るよりも明らかだ」「この国でそんな試験の採点がまともに行われると思うのか?」「点数を好きなだけ上げるつもりなのか」「もう本当に金持ちの子しか大学に行けなくなる」「政府は他にもっとやることはないのか」「10年前に日本が白紙撤回したことを今、韓国がやるって?なんと馬鹿なことを…」など、導入反対のコメントが相次いでいる。(翻訳・編集/麻江)











