仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版は13日、C919や自動車市場の状況から、中国製造業の問題点を指摘する記事を掲載した。

中国の製造業では、製品開発や市場投入を急速に進める「チャイナスピード」が存在感を増している。

しかし、記事によると、その急速な成長の裏では、国際認証や海外部品への依存、量産体制、品質、収益性などの課題も浮かび上がっている。中国製大型旅客機C919と自動車市場は、その両面を象徴する事例となっている。

中国商用飛機(中国商飛)は13日、中国国際航空が運航するC919による初の国際線飛行を実現した。北京からモンゴルのウランバートルまで約1150キロを飛行し、運航は9月15日までの予定だ。3年前の国内商業飛行に続く節目であり、エアバスA320やボーイング737に対抗する中国製大型旅客機が、国際市場へ踏み出す象徴的な一歩となったとされる。

しかし、記事はC919が国際市場で本格的に競争するまでにはなお時間が必要だと指摘。「現在も欧州航空安全機関(EASA)や米連邦航空局(FAA)の耐空証明を取得しておらず、認証にはさらに3~6年かかる可能性がある。また、1000機超の受注を抱えているものの、ほとんどが中国国内の航空会社やリース会社からの注文で、2025年の納入数は15機にとどまる。22年の認証以降の累計納入数も約30機で、月50~60機を納入するエアバスやボーイングとは大きな差がある」と論じた。

また、「機体や主翼は国内で製造しているものの、LEAP-1Cエンジンなど主要システムを海外に依存している。最近納入された機体について、公式には確認されていないものの、主翼の油漏れ、防氷バルブの詰まり、電気パネルの不具合なども報じられている。急速な国産大型旅客機開発の一方で、国際認証や量産、サプライチェーンなどに課題が残っている」と述べた。

記事はまた、自動車市場ではこうした「スピード」がさらに顕著だと言及。「今年上半期、中国では約650車種が発売され、米国の年間約40車種を大きく上回った。中国の消費者は若く、新しいものを好み、ブランドへの忠誠度も低いことから、メーカーは市場シェアを維持するため新型車を次々と投入している。中国メーカーは新車開発期間を2年、あるいはそれ以下にまで短縮しており、売れなければ早期にモデルチェンジする傾向が強まっている」とした。

一方で、「販売市場そのものは低迷している」とし、「今年の販売台数は1割程度減少するとの予測もあり、統計によっては上半期の減少幅が20%近くに達する。市場が冷え込む一方で新型車が増え続けるという『中国式パラドックス』が生じている」と指摘した。

記事はまた、モデルチェンジの加速はマーケティング費用を押し上げ、車の寿命を短くすることで研究開発費を回収する時間も減少させるとも言及。結果として中国メーカー自身の収益性も圧迫され、多くのメーカーの株価下落にもつながっていると論じた。(翻訳・編集/北田)

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