新疆ウイグル自治区カシュガル地区ヤルカンド県で先ごろ挙げられた結婚式で、参加者みんなが一緒に歌ったり、踊ったりする動画がネットで大きな話題となり、多くの人を感動させている。
実はこの結婚式には、新郎新婦の親戚や友人だけでなく、中国全土からはるばるやって来た見知らぬネットユーザー300人以上も参加したのだ。
この素敵なエピソードは、ある河南省のネットユーザーの「阿達西、私も参加していいですか?」というコメントがきっかけだった。新郎の艾克熱木江・吾麦爾さんの母親が結婚式の準備をしていた際、自分のソーシャルメディアのアカウントで、親戚や友人を結婚に招く電子版の招待状をアップしたところ、そのコメントが寄せられたといい、それを皮切りに、たくさんのネットユーザーからコメント欄に、同じように参加を希望したり、結婚を祝福するメッセージが続々と寄せられた。
艾克熱木江さんは、「『阿達西』はウイグル語で『友達』という意味。みんな僕たちのことを友達と思ってくれたので、僕たちも皆を歓迎した」と話す。そして、彼の母親がSNSのアカウントで「皆さん盛り上げてくれて本当にありがとう。結婚式に来られる方は皆歓迎します」と返信したことで、にぎやかな結婚式の準備が始まった。
結婚式の招待状を紹介する動画は瞬く間に話題を集め、20万人以上が「いいね!」を押し、再生回数は約1000万回に達した。多くのネットユーザーは動画の下にコメントを寄せた。そうしたネットユーザーの所在地には四川省や重慶市、香港特区、浙江省、福建省、河北省、北京市、山東省、海南省など中国各地のほか、マレーシアやオーストラリアといった海外も含まれていた。
艾克熱木江さんは、「結婚式がこんなに大きな話題になり、たくさんのネットユーザーが『駆け付けたい』と言ってくれて、家族全員とてもうれしく、感動した」と話す。そして、参加するネットユーザーを迎えるために、結婚式の予定をすぐに調整し、十分な数の席を確保した。さらに、招待する親戚や友人の数は約半分に減らし、2階の最も眺めの良い席を遠くからやって来るネットユーザーが座れるようにしたという。
8日午前11時に広西チワン族自治区のネットユーザー・趙徳明さんが結婚式の披露宴ホールに到着した時には、中国各地のネットユーザーがすでに集まっており、テーブルの上には、小麦粉などを細く伸ばして油で揚げた「饊子」やアーモンド、菓子、果物などが所狭しと並べられていた。趙さんと同じテーブルだったのは、河南省や山東省、海南省からやって来たネットユーザーで、ちょうど休暇中だった人もいれば、バイク旅行中の人もいたという。
趙さんは「中国の56民族の結び付きが、ぎっしり詰まったザクロの実に例えられるのを何度も耳にしてきたが、今回の結婚式ではそれが具現化されていた。周りはみんな知らない人なのに、みんな友達のようでもあり、一緒に笑いながらおしゃべりしたり、歌ったり、踊ったりすることで、その例えの本当の意味を理解することができた」と話す。
結婚式に参加した陝西省から来たネットユーザーは、「新疆の結婚式の祝儀における習慣は質素でシンプルで、相場はわずか50~200元(約1100~4600円)ほど包めばいいのだという。新郎新婦が踊っている最中に、大勢のネットユーザーが祝儀を渡そうとしていたが、受け取ってもらえず、むしろ追いかけて返されたほどだ」とした。
ネットユーザーたちからの思いの詰まった祝儀を受け取らなかったことについて、艾克熱木江さん夫妻は「全国各地からはるばる新疆までやって来て、私たちの結婚式に参加してくれたことが一番の祝儀だから」とした。
艾克熱木江さんはネットユーザーや親戚、友人と一緒に踊ったことが結婚式で最も心に残ったシーンだったと振り返り、「中国各地のネットユーザーが、私たちの幸せなひとときに立ちあってくれたことは、一生忘れられない思い出となった」と喜びを語った。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











