中国メディアの国際金融報はこのほど、「なぜ韓国株式市場で『サーキットブレーカー』が頻発しているのか」と題する記事を発表した。

記事によると、韓国株式市場では急激な値動きを抑えるサーキットブレーカーの発動が相次いでおり、KOSPI(韓国総合株価指数)市場で今年に入って発動された回数は今月12日時点で9回を数える。

過去25年間では合わせてもわずか6回だ。

記事はその背景にあるものとして、韓国株式市場の「集中度の高さ」と「高レバレッジ取引」を挙げた。サムスン電子とSKハイニックスはKOSPIを代表する二大銘柄で、半導体は韓国経済を支える重要産業の一つだ。特に今年上半期は半導体の二大大手である両社の株価が大幅に上昇し、市場資金や指数のウエートが一部のハイテク株にさらに集中した。

また、5月末、韓国取引所は単一銘柄を対象とする2倍レバレッジETF16本の上場を正式に承認した。対象はサムスン電子とSKハイニックスに集中し、運用規模は短期間で急速に拡大。レバレッジETFは相場の上昇時には買い増し、下落時には売却するリバランスによって、値動きを増幅する特徴があると伝えた。

さらに、外国人投資家による韓国株の売却が下落圧力を強めている。外国人が韓国株を売って資金を国外に移す際にはウォンを売るため、株安とウォン安が同時に進みやすくなり、ウォン安による為替差損を警戒した外国人がさらに資金を引き揚げれば、株価と通貨の下落が互いを増幅することになるという。

記事はまた、「株式市場の暴落を韓国経済のファンダメンタルズの悪化と単純にみなすことはできない」とし、専門家が「これまで韓国のAI関連株が上昇したのは、世界的なAIインフラ投資サイクルの恩恵を大きく受けたためで、特にメモリー半導体のサプライチェーン企業が好調だった。しかし、資金の過度な集中により、市場は今後1~2年の楽観的な見通しを前倒しで織り込んでいた。その結果、株価のパフォーマンスと企業のファンダメンタルズとの間に一定の乖離(かいり)が生じた」と語ったことを伝えた。

(翻訳・編集/野谷)

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