中国の朱鎔基元首相が12日に北京市内で死去した。日本の高市早苗首相は翌13日に哀悼の意を表明した。
中国当局は12日午後6時に、朱鎔基元首相が同日午後11時6分に北京市内で病死したと発表した。日本の外務省は13日、高市早苗首相が同日に朱鎔基氏の死去に関して、中国の習近平国家主席と李強首相へ弔意を伝えたと発表した。高市氏は弔意に加えて、朱鎔基氏の日中関係発展への貢献にも言及した。さらに日本の外務省は、茂木敏充外相も中国の王毅外相に弔意を伝えたと発表した。
在中国日本大使館は13日、朱鎔基氏の死去を受けて半旗を掲げ、弔意を表した。日本大使館はSNSの微博(ウェイボー)の公式アカウントに、大使館が半旗を掲げた写真に「中華人民共和国元首相の朱鎔基閣下を悼む」との文を添えて投稿した。
この投稿には100件を超えるネットユーザーからのコメントが寄せられた。中には「中日の友好的な往来は朱首相に対する最高の慰めだ」、「中日友好を願う」、「ありがとう」などの投稿もあった。
日中関係は、高市早苗首相が2025年11月の国会答弁で「台湾有事」に言及したことで、「どん底状態」になった。
一方で米国の初めての反応は、14日になってからのデイビッド・パーデュー駐中国大使による、SNSのXへの投稿だった。パーデュー大使は中国語と英語で、「朱鎔基元首相が先日亡くなられたと聞き、非常に悲しんでいる。ここに、そのご家族、中国政府、そして中国の人々に対し、私の心からの哀悼の意を表する」と表明した。
この弔意表明については「米国の駐中国大使が今日(14日)、ついに哀悼の投稿をした。おそらく内部でどう書くか議論する時間が必要だったのだろう」との論評も発表された。
米国メディアのボイス・オブ・アメリカは12日夜、米国家安全保障会議のケネス・リーバサル元アジア担当上級部長に対する2023年取材記事を掲載した。リーバサル氏は、朱鎔基氏が1999年4月に中国の首相として米国を訪問した際の、中国のWTO加盟についての米中交渉に参加しており、2人は直接の接触を持っていた。
リーバサル氏は、朱鎔基元首相が西側諸国との付き合い方を心得ている中国共産党では数少ない指導者の一人であり、ユーモアがあり率直で、情勢を的確に見極め、中国と米国のWTO加盟交渉を推進する上で最も重要な役割を果たしたと述べた。そして、朱鎔基元首相が市場化改革を推進した当初の目的は、中国共産党の政治体制を覆すためではなく、中国共産党の政権担当の正当性を維持するためだったと述べた。
なお、聯合新聞網記事は直接言及しなかったが、朱元首相の死に対する弔意については、日本は首相と外相という政府の最高責任者と外交担当の責任者の名義による発表という最も丁寧かつ最高格の外交儀礼を示したのに対して、米国は駐中国大使名義という外交として非礼にならない最低限の「ビジネスライクな対応」にとどめたという違いもある。(翻訳・編集/如月隼人)











