シンガポールメディアの連合早報はこのほど、中国の三大国有航空会社について、燃料価格の高騰を受け、7年連続で上半期(1~6月)に赤字を計上したとする記事を掲載した。

ロイター通信や中国の証券時報などの報道として伝えたところによると、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の上半期の純損失は計約82億元(約1951億6000万円)に上った。

3社は7月、損失額が最大で90億元(約2142億円)に達する可能性があると警告していた。

この赤字は、春節(旧正月)期間中の旺盛な需要に支えられ第1四半期(1~3月)に48億2000万元(約1147億1600万円)の黒字を計上したこととは対照的で、8月31日の中国本土および香港市場で3社の株価は下落した。

中国国際航空が8月30日に発表した中間決算によると、純損失は22億8600万元(約544億680万円)で、前年同期の純損失18億600万元(約429億8280万円)から拡大した。

中国東方航空も同日、純損失が21億7900万元(約518億6020万円)に上ったと明らかにした。前年同期の純損失は14億3100万元(約340億5780万円)だった。

中国南方航空は8月28日、純損失が36億9600万元(約879億6480万円)だったと発表した。これは前年同期の純損失15億3300万元(約364億8540万円)の2倍余りに相当する。

中東における地政学的対立を背景に、上半期の航空燃料価格は高止まりし、航空会社の利益率を大きく圧迫した。3社の燃料費は35%~38%増加した。中国東方航空は、中東紛争に関連した国際路線の混乱と航空燃料価格の高騰が収益環境に「深刻な打撃」を与えたと表現した。

中国の航空会社は、多くのアジアや欧州の競合他社とは異なり、燃料購入におけるヘッジをほとんど行っていないため、原油価格の変動リスクにさらされやすい。中国南方航空は、航空燃料価格の変動リスクを管理するための「有効な手段が存在しない」と述べている。

国際需要の高まりを受け、各社の上半期の売上高は好調で、中国国際航空は10.5%増、中国東方航空は11.1%増、中国南方航空は9.7%増となった。

中国の航空会社にとって最も収益性の高い時期は第3四半期(7~9月)だが、例年になく強い台風が夏の旅行ピークシーズン中に国内線に影響を及ぼしている。

気象データによると、今年これまでに北西太平洋と南シナ海で発生した台風は21個で、同時期の過去の平均を9個上回っている。

航空データ会社フライトマスターは、中国の航空会社の国内線と国際線の旅客数が7月と8月に前年同期比3.6%減の1億4200万人となり、2022年以来、ピークシーズンにおける初の減少となると予測した。

HSBCのアナリストは、3社が2026年に計約168億元(約3998億4000万円)の損失を計上すると予想している。これは市場予想の計13億元(約309億4000万円)の黒字とは対照的だ。(翻訳・編集/柳川)

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