中国メディアの澎湃新聞によると、国家動物博物館は29日、来館者による非文明的な見学行為を非難する声明を発表した。

声明によると、1階にある絶滅危惧種の展示室で、2人の子どもが舟山コブラの標本と莽山ハブの標本を手で掴んだり足で蹴ったりする様子が防犯カメラに映っていた。

同行していた父親は、その行為を制止するどころか、二つの標本を子どもらに手渡しし、一緒にふざけるなどした。その際、莽山ハブの標本が破損したという。

声明は「典型的かつ悪質な非文明的見学行為だ」と非難した上で、「当事者の法的責任を追求する権利を留保する」とした。

国家動物博物館が非難「2人の子どもが標本を手で掴み足で蹴る、父親も制止せず一緒にふざける」―中国
国家動物博物館

莽山ハブは中国の固有種で、現在は湖南省の莽山国家級自然保護区および広東省の南嶺国家級自然保護区の一部にのみ生息する。国家一級重点保護野生動物に指定され、野生個体群は絶滅の危機に瀕しているという。標本は莽山国家級自然保護区の研究員の陳運輝(チェン・ユンフイ)氏によって寄贈されたもの。陳氏は1984年、ヘビに咬まれた患者の治療中にそれまで知られていなかったこの毒ヘビの存在を示唆する手がかりを初めて発見した。その後、1900年に中国科学院成都生物研究所の趙爾密(ジャオ・アルミー)院士によって正式な命名と発表が行われた。陳氏はこの絶滅危惧種の調査・保護の過程で9回にわたり咬まれ、中指を失った。(翻訳・編集/柳川)

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