中国メディアの観察者網は28日、レアアース永久磁石の生産について、「ブラジル産原料による生産は早くても2032年」との記事を掲載した。
記事が香港メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストの報道として伝えたところによると、ブラジル全国工業連盟(CNI)傘下の研究機関の磁石パイロット工場のコーディネーター、ファリア氏はブラジルが32年より前に自国産原料でレアアース永久磁石を生産するのは難しいとの見方を示した。
同工場では28年末にも最初の製品がお披露目される見込みだが、原料は輸入に依存している。採掘から精製、磁石生産までのチェーン全体を考慮すると、自主生産の実現時期は32~35年にずれ込む可能性があるという。
ファリア氏によると、工場は現在、アジアの生産技術を採用しており、炉には海外で加工された鉱石が投入される。ブラジルは鉄鉱石の輸出大国だが、永久磁石に必要な高純度の電解鉄は生産していない。
レアアース永久磁石は電気自動車(EV)、風力発電、産業用ロボット、精密機器の中核部品だ。25年4月に中国が一部の中重レアアースと永久磁石に輸出規制を導入したことを受け、各国は代替供給源の模索を加速させている。
ブラジルのレアアース埋蔵量は世界2位だが、生産量は世界全体の約0.02%にとどまる。
記事によると、前述のファリア氏は「埋蔵量を実際の生産能力につなげるには契約、資金、技術、そして時間が依然として必要だ」と指摘した。
記事はまた、中国について、「ブラジルは短期的には引き続き鉱石の供給国としての役割を担う可能性が高く、レアアース永久磁石の代替生産国へ急速に転換することは難しい。中国がレアアース産業チェーン全体で持つ優位は、今後も長期間維持される見通し」と報じられたことを伝えた。(翻訳・編集/野谷)











