台湾メディアの聯合新聞網は13日、台北市長選に立候補している民進党所属の沈伯洋(シェン・ボーヤン)氏が東京の街中で防弾ベストを着用したことが物議を醸していると伝えた。

記事によると、訪日中の沈氏は12日に皇居でランニングを体験した。同氏の選挙対策事務所が公開した写真からは、スポーツウエアの下に防弾ベストを着用していることがうかがえたという。

これについて同氏は「台湾を離れる際には必ず防弾ベストを着用しており、7月に米国を訪問した際も常に着用していた」と説明。「現在、中国本土から指名手配されている。自分は有権者に対して責任を負わなければならず、安全に十分注意し、いかなる不測の事態も避ける必要がある」と述べた。

これについて、現台北市長で国民党所属の蒋万安(ジアン・ワンアン)氏は「台北は安全だし、日本も安全。だが、一人ひとりの考えや判断を尊重する」と述べた。

一方、台湾メディアの中時新聞網によると、台湾のジャーナリストで時事評論家の羅旺哲(ルオ・ワンジャー)氏は「防弾ベストは汗を吸うのか。もしランニング中に防弾ベストを着用する目的が狙撃を防ぐことなら、そばで動画の撮影を手伝っていたスタッフも防弾ベストを着用していたのだろうか」などと疑問を提起した。

そして、「彼のこの発言は選挙のためのものだと思う。私も日本で走ったことがあるが、日本で誰がこんな格好をするのか。日本は広く、誰も沈氏を知らない。日本にいる中国人でさえ、沈氏について多少知っている程度」と言及。「彼が本当に注意すべきなのは日本の『ぶつかり族(※台湾の女児が渋谷で被害に遭い、大きな話題に)』だ。そうした相手には防弾ベストだけでは不十分で、全身を覆う防護具を着用すべきだ」と皮肉交じりに指摘した。(翻訳・編集/北田)

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