生物多様性に関するあらゆるデータを公開するオープンアクセスの査読付き学術誌「Biodiversity Data Journal」にこのほど、両生類の分類学に関する新たな研究成果が掲載されました。中国の研究チームが南西部雲南省臨滄市永徳県の大雪山国家級自然保護区で樹蛙(樹上性のアオガエル類)の新種を発見し、「大雪山樹蛙」と命名したものです。

この新種は、国家林業・草原局西南調査計画院と中国科学院昆明動物研究所が野外調査の過程で発見したものです。研究チームが広義のプーアル樹蛙について系統分類学的な評価を行ったところ、これまで雲南省の大部分とベトナム北部に広く分布すると考えられていた広義のプーアル樹蛙は、実際には明確に分化した4つの系統群からなることが分かりました。このうち、永徳大雪山地域の個体群が新種であることが確認されました。

大雪山樹蛙は小型で、雄の頭胴長は34.0~41.3ミリ、雌は雄より明らかに大きいのが特徴です。頭幅は頭長より広く、左右のかかとは接しません。後肢を体に沿わせて前方に伸ばすと、脛足根関節は鼓膜の後縁または中央付近に達します。第3趾と第5趾はほぼ同じ長さで、わきの下と鼠径部には小さな黒い斑点または縞模様があり、大腿部の後面には白黒のまだら模様があります。

大雪山樹蛙は標高の高い山地の林に生息しています。繁殖期は毎年4月から6月で、この時期には鳴き声を聞くことができます。現在のところ、分布が確認されているのは新種の基準標本が採集された雲南省永徳県大雪山国家級自然保護区のみです。調査では、個体数は比較的多く、生息環境も比較的安定していることが分かっています。(提供/CGTN Japanese)

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