休場明け2日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比273.39ポイント(1.19%)高の23154.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が90.05ポイント(1.19%)高の7648.35ポイントと反発した。売買代金は2133億8670万香港ドルに拡大している(6月30日前場は1398億9570万香港ドル)。

 投資家心理が上向く流れ。中国景況感の改善がプラスだ。民間が7月1日に公表した6月のRatingDog中国製造業PMIは51.7と市場予想(51.6)を上回り、景況判断の境目となる50を7カ月連続で超えた。それより先、6月30日に国家統計局が発表した6月の製造業PMIも50.3と予想(50.1)以上に上昇し、節目の50を2カ月ぶりに上回っている。5月の月次経済統計が内需不振を示す内容が多かっただけに、過度な景気懸念が薄れる状況だ。
 ただ、上値は限定的。世界的なハイテク株安が重しだ。昨夜の米株市場でハイテク関連が急反落したほか、2日の日本や韓国のマーケットで半導体関連が急落している。人工知能(AI)関連銘柄の過熱感が意識されたほか、巨額のAI投資を巡り、収益性の懸念も再燃した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の上げが目立つ。創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が7.5%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が7.0%高、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が6.7%高で引けた。
 自動車セクターも高い。
比亜迪(BYD:1211/HK)が8.8%、嵐図汽車科技(7489/HK)が5.5%、広州汽車集団(2238/HK)が5.3%ずつ上昇した。BYDが報告した6月の営業実績では、販売台数が前年同月比5.5%増の40万3472台に拡大し、2カ月連続のプラス成長となっている。
 中国の不動産セクターも急伸。建発国際投資集団(1908/HK)が8.0%高、中国金茂HD(817/HK)が5.7%高、広州富力地産(2777/HK)が4.8%高で前場取引を終えた。住宅販売の持ち直しがポジティブ材料。6月はデベロッパー各社の半期業績に向けた販売強化で、新築住宅販売に持ち直しの動きがみられたと伝わった。
 消費セクターも物色される。酒場の海倫司国際HD(9869/HK)が10.4%高、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が8.1%高、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が7.5%高、スナック系食品・飲料小売の湖南鳴鳴很忙商業連鎖(1768/HK)が6.6%高と値を上げた。
 半面、半導体セクターは安い。上海壁仞科技(6082/HK)が17.0%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が16.7%、ASMPT(522/HK)が15.4%、兆易創新科技集団(3986/HK)が14.4%ずつ下落した。
 本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%安の4075.31ポイントで前場取引を終了した。
ハイテクが安い。金融、公益、医薬、軍需産業なども売られた。半面、資源・素材は高い、自動車、通信も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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