15日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比354.89ポイント(1.46%)高の24695.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が94.36ポイント(1.16%)高の8197.44ポイントと4日続伸した。売買代金は1747億8040万香港ドルにやや拡大している(14日前場は1619億6860万香港ドル)。

 米利上げ観測の後退が材料視される流れ。6月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が予想以上に前月から鈍化する中、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを急がないとの見方が強まった。金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、今月(28~29日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定される確率は約10%と、CPI発表前の35%から急低下している。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇懸念も薄らいだ。
 ただ、上値は限定的。中国経済を巡る不透明感が強まっている。取引時間中に公表された中国の4~6月GDP成長率は4.3%にとどまり、予想(4.5%)以上に前四半期(1~3月)の5.0%から減速した。中国政府が設定した成長率目標「4.5~5.0%」も下回っている。ほか、月次経済統計では、6月の小売や鉱工業生産は予想を上回ったものの、1~6月の固定資産投資や不動産開発投資は予想以上に縮小した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の上げが目立つ。バイオ医薬品企業の信達生物製薬(1801/HK)が9.7%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が6.3%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.8%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.4%高、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が4.2%高で引けた。
 半導体や大規模言語モデル(LLM)などの銘柄群も高い。
キン捷電子科技(江蘇)(6675/HK)が11.2%、豪威集成電路(501/HK)が8.9%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が3.4%、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が15.0%、北京智譜華章科技(2513/HK)が8.8%ずつ上昇した。
 消費セクターも物色される。冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が7.5%高、機能性飲料の東鵬飲料(集団)(9980/HK)が6.7%高、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)が6.2%高、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が6.0%高、家電のTCL電子HD(1070/HK)が4.4%高と値を上げた。消費回復が期待される。6月の小売売上高は前年同月比1.0%増と、前月の0.6%減からプラス成長に転じた。
 半面、産金や石油など資源セクターはさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.2%、霊宝黄金集団(3330/HK)が3.8%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.4%、百勤油田服務(2178/HK)が6.7%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が3.1%、中海油田服務(2883/HK)が1.3%ずつ下落した。
 本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%安の3963.90ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。素材、軍需産業、電設なども売られた。半面、医薬は高い。
消費、自動車、不動産、金融、エネルギーも買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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