10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比40.43ポイント(1.00%)安の3996.16ポイントと反落した。
 指標発表前に買いが手控えられる流れ。
中国では来週も6月の月次経済統計が集中して公表される。14日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産などのほか、4~6月期のGDP成長率など。金融統計も15日までに報告される。現時点での市場コンセンサスでは、小売が持ち直し、新規融資は伸びが加速するものの、貿易やGDP成長率は減速する見通しだ。前日に公表された6月の中国物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.0%にとどまり、上昇率は市場予想(1.1%)と前月実績(1.2%)を下回っている。市場では消費需要の回復が弱いと分析された。また、このところ騰勢を強めていたハイテク銘柄に利食い売りが出たことも、全体相場の重しとなっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感も根強く、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が8.0%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が7.8%安、光ファイバーケーブルの飛光繊光纜(601869/SH)が5.9%安、計算資源レンタル事業主力の江蘇利通電子(603629/SH)が5.5%安、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が5.1%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.7%安で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、半導体受託製造の合肥晶合集成電路(ネクスチップ・セミコンダクター:688249/SH)が17.0%安。
同社は本日、香港市場に重複上場し、初値は公募価格を11.46%上回る36.00香港ドルと好スタートを切っている。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は5.5%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。前日は、6月30日に付けた史上最高値に接近していた。
 証券株も安い。中信建投証券(601066/SH)が7.0%、招商証券(600999/SH)が5.5%、国泰海通証券(601211/SH)が3.0%、中国銀河証券(601881/SH)が1.9%ずつ下落する。エネルギー株、素材株なども売られた。
 半面、医薬株は物色される。昭衍新薬(603127/SH)と江蘇聯環薬業(600513/SH))がそろって10.0%(ストップ)高、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が6.1%高、甘李薬業(603087/SH)が5.9%高、津薬薬業(600488/SH)が5.5%高で引けた。中国政府が8年ぶりに「基本医薬品リスト」を改定し、革新的新薬や慢性病治療薬の採用を広げると発表したことが刺激材料。製薬業界の底上げにつながると期待された。消費株、自動車株、不動産株、公益株、運輸株、銀行・保険株なども買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.46ポイント(0.17%)安の274.54ポイント、深センB株指数が1.70ポイント(0.15%)安の1103.78ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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