週明け20日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比580.81ポイント(2.36%)高の25143.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が245.17ポイント(3.01%)高の8381.90ポイントと反発した。ハンセン指数は6月4日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。
売買代金は3064億1330万香港ドル(約6兆3488億円)に縮小した(17日は3473億2530万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が強まる流れ。中国の市場安定化に向けた動きが好感された。「国家隊」と呼ばれる中国の政府系投資会社が、国有企業株を中心に株式の買い支えに動いている。中国国新は19日夜、傘下企業が株式買い戻し・買い増し向けの特別再貸出や関連資金を500億人民元(約1兆2000億円)余り活用したと発表した。中国誠通控股集団有限公司も100億人民元近くを投じ、株式を買い増したことを明らかにしている。国家隊はこれまでも相場の低迷期に出動した経緯があり、相場の下値不安が和らいだ格好だ。本土株の反発を横ににらみながら、香港の指数は上げ幅を広げている。
 一方、中国で朝方公表された実質的な政策金利となる7月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り14カ月連続で据え置かれた。ただ、金融緩和の余地はあるとして、一部のアナリストは経済状況によっては利下げに踏み切る可能性があると指摘している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、海上石油・天然ガス大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.2%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.9%高、中国政府系電力事業の華潤電力HD(836/HK)が4.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、石油が高い。
海洋石油のほか、中海油田服務(2883/HK)が4.6%、中国石油天然気(857/HK)が4.2%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が3.3%ずつ上昇した。原油相場の高止まりが支援材料。中東不安を背景に、WTI原油先物は6月中旬以来、約1カ月ぶりの高値水準で推移している。
 中国の銀行・保険セクターもしっかり。中国建設銀行(939/HK)が4.3%高、中国農業銀行(1288/HK)が4.0%高、交通銀行(3328/HK)が3.7%高、新華人寿保険(1336/HK)が6.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.1%高で引けた。
 半面、大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術関連の一角は安い。北京智譜華章科技(2513/HK)が19.6%、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が10.6%、滴普科技(1384/HK)が8.1%ずつ下落した。AI開発競争の激化や、巨額投資の回収が懸念されている。中国AI新興の月之暗面(ムーンショットAI)が開発した最先端AIモデルについて、性能面で米アンソロピックや米オープンAIが開発した最新モデルに肉薄したうえ、利用料金も安いと伝わった。
 本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.85%高の3796.28ポイントで取引を終了した。銀行・保険が相場けん引。
石油・石炭、公益、医薬、消費、運輸なども買われた。半面、ハイテクは安い。素材、不動産、インフラ関連の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ